くすりの情報Q&A Q11.副作用は、なぜ起こるのですか。

回答

副作用の原因には、くすりの成分の影響や患者さんの体質との相性、くすりの使い方の間違いなど、いろいろあります。くすりを使った後、いつもと違う症状が起きた時は、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。

解説

かぜ薬をのんだ後で、体調は良くなったものの、とても眠くなることがあります。

これは主に、かぜ薬に含まれている抗ヒスタミン薬の影響です。抗ヒスタミン薬には、鼻水やくしゃみを抑(おさ)える「主作用」のほかに、眠くなるという「副作用」が出ることがあるからです。

このように、くすりの本来の目的である有益な作用を「主作用」、期待しなかった作用を「副作用」といい、すべてのくすりは、その両方の作用を併(あわ)せもっています。

副作用には、下のケースのようにさまざまな原因があります。

副作用の症状にも、眠気(ねむけ)、のどの渇(かわ)き、発疹(ほっしん)、かゆみ、胃痛、吐気(はき)、めまい、けいれん、下痢(げり)など、さまざまなものがあります。眠気などの軽い症状の場合には、仮眠をとる、車の運転はしないといった自分なりの方法で対処することができます。

ただし症状によっては、同じくすりをのみ続けると危険な場合もあります。また病気によっては、治療を優先するため、医師が様子をみながらくすりを使用することもあります。

こうした場合には、自己判断でくすりをやめると、病気が治(なお)りにくくなってしまうこともあります。

いずれの場合も、くすりを使用した後でいつもと違う症状がみられたら、まず医師や薬剤師に相談してください。

また、ほとんどの製薬企業には、くすりに関する相談窓口が設置されていますので、わからないことがあればたずねてみてください。

図表・コラム

11|副作用の起きる要因

副作用の起きる要因

副作用につながるさまざまケースの例

  • くすりの成分が患部以外のところに作用して、その影響が出るケース
  • 胃の具合が悪いなど、体調がよくなかったために影響が出るケース
  • アレルギーなどがあることを知らずに、くすりを使ったケース
  • くすりの使い方を間違えて、多くのんでしまったようなケース
  • 他のくすりと一緒にのんで、その影響が出たケース

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