くすりについてくすりについて

ゲノム創薬への挑戦

インタビューシリーズ ゲノム創薬への挑戦

第5回 ファーマコゲノミクスからみるテーラーメイド医療


ゲノム情報は、疾患の原因となる遺伝子を探して、創薬につなげるのに役立つだけではない。個々の患者の薬剤に対する反応性や副作用の違いを予測し、適切な薬剤を選択し、投与して、テーラーメイド医療を実現するのにも力を発揮する。こうした薬剤とゲノムの関係を研究する分野をファーマコゲノミクスという。北海道大学大学院薬学研究科代謝分析学分野教授・鎌滝哲也氏の研究室では、薬物代謝酵素チトクロームP450の遺伝子多型の研究を重ね、最適な薬物療法のあり方を探ってきた。

テーラーメイド医療はけっして新しい考え方ではない
薬物代謝酵素の違いで薬剤の効果や副作用が違う
代謝の遅い人と代謝の速い人
薬物療法のテーラーメイド化へ向けて

鎌滝哲也氏(北海道大学大学院薬学研究科代謝分析学分野 教授)

第4回 ファルマ スニップ コンソーシアム―
日本人の薬物動態関連遺伝子多型を探る


ファルマ スニップ コンソーシアム(PSC)が2003年5月、3年間の活動を終え、最終報告をまとめた。日本製薬工業協会(製薬協)に加盟する43社(合併に伴い現42社)によるプロジェクトで、計1,032人の健常人ボランティアから採血、ゲノム解析を行って、日本人の薬物動態関連遺伝子多型について検討を加えてきた。その結果、一塩基多型(SNP、スニップ)に関するデータベースが構築され、ゲノム研究を進めるうえで必須となるさまざまな情報が明らかにされた。テーラーメイド医療への展望を含め、PSC代表の隅野靖弘氏に聞いた。

一般日本人のSNPデータベース―薬物動態関連遺伝子をターゲットに
1,000人を超す健常ボランティア―ゲノム情報収集のノウハウを得る
日本初、標準的な細胞株(セルライン)を樹立
薬物動態関連遺伝子のSNP頻度解析―データベースの公開へ
機能解析の方法論を確立する
テーラーメイド医療へ向けて

隅野靖弘氏(ファルマ スニップ コンソーシアム代表・武田薬品工業株式会社)

第3回 ゲノムには情報科学がカギを握る―バイオインフォマティクス


ヒトゲノムの全塩基配列が間もなく明らかにされようとしている。こうしたポストゲノム時代にあって、ゲノム研究に欠かせない強力な武器となっているのが情報科学だ。30億もの塩基対から成り、生命に関する膨大な情報を秘めたヒトDNA。その解明には、従来の生物学や医学とは異なる、コンピュータを駆使した新しい研究手法が活用されている。生物学を情報科学の面から研究するこうした手法であるバイオインフォマティクス、その基盤を築く統計学が今後ますます重要になる--東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター所長の鎌谷直之氏はそう指摘する。

物質から情報へ―生物学・医学の変化
ポストゲノム時代のバイオインフォマティクス―オーダーメイド医療へ向けて
統計学の重要性と人材不足
ゲノム研究と倫理という問題も

鎌谷直之氏(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター所長)

第2回 ゲノム科学による創薬ターゲットの探索

ゲノム創薬では、ゲノム科学の手法によって、医薬品開発の標的を見つけ、臨床で使うことのできる薬剤に育て上げていく。実際にそれはどう行われているのだろうか。ゲノム創薬の最前線で積極的な活動を続けている武田薬品工業株式会社医薬研究本部を訪ね、副本部長・開拓第一研究所長の藤澤幸夫氏に聞いた。

創薬ターゲットを見つける
GPCR研究から見出された受容体SLC-1
疾患特異的変動遺伝子CLCA1
ハイスループットスクリーニング

藤澤幸夫氏(武田薬品工業株式会社 医薬研究本部 副本部長・開拓第一研究所長)

第1回 医科学、医療、そして創薬のパラダイムシフト

ヒトゲノムの解読がほぼ完了し、ゲノム創薬へ向けての動きが活発になっている。ゲノム創薬とはなにか。21世紀の幕が開けたいま、そこにはどんな意義があり、期待が込められているのか。東京大学医科学研究所所長の新井賢一氏に聞いた。

遺伝子(gene)からゲノム(genome)へ
ゲノム創薬は何を標的とするのか
トランスレーショナル・リサーチ
東京ゲノム・ベイ計画

新井賢一氏(東京大学医科学研究所 所長)

ゲノムコーナー・トップページに戻る


このページのトップへ

  • グッドコミュニケーション
  • 難病.com
  • くすり研究所
  • くすりの情報Q&A
  • 製薬協のテレビCM