ゲノム創薬時代における日本の創薬型製薬企業の研究開発マネジメントのあり方について

浅川 和宏(慶応義塾大学大学院経営管理研究科 助教授)
大林 厚臣(慶応義塾大学大学院経営管理研究科 助教授)
中村 洋 (慶応義塾大学大学院経営管理研究科 助教授
医薬産業政策研究所 主席研究員)
成田 喜弘(医薬産業政策研究所 主任研究員)
加賀山 祐樹(医薬産業政策研究所 元主任研究員)
鈴木 雅人(医薬産業政策研究所 元主任研究員)
中村 景子(医薬産業政策研究所 元主任研究員)
平井 浩行(医薬産業政策研究所 元主任研究員)

(No.11:2002年09月発行)

日本の創薬型製薬企業は二つの大きな波に直面している。第一の波はゲノム創薬の時代の到来による創薬アプローチの変換であり、もう一つの波は大型化する欧米製薬企業との競争である。この二つの根源的問題について分析し考察するため、日本の大手製薬企業、製薬関連ベンチャー企業、大学のみならず、欧米の大手製薬企業、バイオベンチャー企業、大学等、のべ100社近くを訪問しインタビューを実施した。さらにインタビュー調査から抽出した本質的問題に対し、主に日本の大手製薬企業の研究開発本部、研究所、製薬関連ベンチャー企業に対しアンケートを実施した。このようにして収集したデータをもとに、欧米企業との比較を通じ、日本の創薬型製薬企業の「強み」と「弱み」、およびその原因を企業レベル(企業内で対応)、産業レベル(企業間で対応)で考察し、各レベルで「強み」を生かし「弱み」を克服するための戦略について考察した。

ダウンロード

このページをシェア

TOP