医療健康分野のビッグデータ活用研究会報告書 vol.2

森田 正実(医薬産業政策研究所 統括研究員)
鈴木 雅(医薬産業政策研究所 主任研究員)
杉浦 一輝(医薬産業政策研究所 主任研究員)

(2017年04月発行)

製薬企業において、医療健康分野のビッグデータの活用により、近未来の医療や創薬における今後のパラダイムシフトや方向性が注目されている。医薬産業政策研究所(政策研) では、医療健康分野のビッグデータの活用法や課題および解決策を探るための調査研究を行うこととし、2015年7月に「医療健康分野のビッグデータ活用研究会」を立ち上げた。
研究会では、政策研を研究主体に、製薬協内の研究開発委員会、医薬品評価委員会、産業政策委員会から協力研究員の参画を募り、外部からもIT関連企業を中心にオブザーバーを迎えて、医療健康分野のビッグデータの最新の状況を踏まえた調査研究を進めている。
2年目となる2016年7月から2017年3月は、多様な健康医療ビッグデータの広がりとそれを進める技術革新に注目して、IoTの発展によるスマホやタブレットを活用したモバイルヘルスやウェアラブルデバイスで取得される「ビッグデータ」へ対象を広げた。加えて、臨床情報、ゲノム/オミックスデータ、IoTデータを活用するプラットフォームとしてのEHRやPHR、さらにはそれらを二次利用していく仕組み等について調査研究を進めた。
また、調査研究を効率的に進め、理解を進める目的で、外部から講師を招いて、定期的にエキスパート勉強会やメンバー情報交換会も開催した。

本報告書では、それらについて報告するとともに、日本における基盤整備上の課題や製薬業界に対する期待について後述する。

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