健康医療データの用語集

医療情報データベース

医療にかかわるあらゆる情報、例えば、検査データ、処方内容、医療を受けたときの会計記録や診療報酬明細書(レセプト)、がん登録などのデータの集合物のことです。医療に関する情報を、コンピュータなどを用いて検索できるように体系的に構成したものをいいます。

医療情報データベースは、特定の目的以外にも応用される可能性があります。このような二次利用のケースでは、本人が特定されないようにデジタル化され、柔軟なデータ検索や抽出が可能なものになっています。

誰でもアクセスできる医療情報データベースとして、NDB(National Data Base)オープンデータと全国がん登録があります。NDBの正式名称は「レセプト情報・特定健診等情報データベース」で、その集計結果の一部がウェブ上で公開されています。全国がん登録は、日本でがんと診断されたすべての人のデータを、国が1つにまとめて管理する仕組みになっています。

医療情報データベースを用いた研究結果は、政策決定に用いられたり、大学や医療機関における診療に役立てたり、製薬会社における新薬開発や市販後の副作用の調査に利用されたりします。具体的な利用例は次のとおりで、とても大切な役割を担っています。

  • 医療機関・研究機関による診断や治療の研究
  • 行政機関による社会保障制度・医療政策の立案や評価
  • 行政機関による医薬品・医療機器の健康被害リスクの早期発見
  • 健康保険組合や民間企業の健康管理生活習慣改善プログラム・予防サービスの提供
  • 製薬企業による研究開発や市販後の安全性の調査
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