新薬の開発には、非常に高度な技術が必要とされるため、創薬できる国は世界でもごくわずか。そのなかで日本は、アメリカ、スイスに次いで世界第3位の開発品目数を誇る新薬創出国です。日本で開発された新薬は、国内のみならず欧米をはじめとする諸外国においても数多く販売されており、世界中で高い評価を獲得。日本発の医薬品が、世界中の人の健康・医療に貢献しています。
厚生労働省が出している「医薬品産業ビジョン2013資料編」では、世界売上上位30品目のうち日本発のくすりが4品目ランクイン。また、製薬会社大手5社平均では売上の約半数が海外市場となっていることをはじめ、製薬協会員26社の海外売上についても年々増加傾向にあるなど、日本発のくすりによる海外貢献はますます高まっています。
私たち日本が世界に誇れる財産。それは、無限の可能性が広がる人の技術、そして知識です。なかでも製薬産業は、数ある製造業のなかで、研究者総数に占める博士号取得者がトップクラス。
製薬産業は、国内外の多様な人材の受け皿でもあり、多くの研究者が成長し輩出される所でもあることから、科学技術の発展に貢献している産業なのです。
製薬産業は、医薬品を通しての貢献はもちろん、安定した担税力によって社会基盤の安定にも貢献しています。近年では高水準の納税額を常に維持し続けており、2011年度には、自動車、電気、情報通信、鉄鋼などの主要製造業内でトップの納税額を実現。
政府が決定した「日本再興戦略」のなかでも、国内経済を牽引する成長産業として期待されています。