製薬協とは
革新的な新薬創出を活性化・加速化し、世界中の人々の健康と医療の向上に貢献します。
日本製薬工業協会(以下、製薬協)は、革新的で有用性の高い医薬品の開発と製薬産業の健全な発展を通じて、日本および世界の人々の健康と医療の向上に貢献することを目指す研究開発志向型製薬企業(71社)よりなる団体です。
我々製薬協およびその加盟会社は、革新的な医薬品や医療技術を待ち望む患者さんの要望に一日も早く応えること使命としています。現在、財政健全化に政府が取り組む中、社会保障関係費、とりわけ医療費の抑制が焦点になっております。効率的な医療の実現に向けた改革は重要である一方、治療法の確立していない疾病(アンメット・メディカル・ニーズ)はいまだ多く存在することから、我々は、イノベーションの実現を通じて我々自身の使命を全力で果たしていかなければなりません。 イノベーションには社会を変革させる力があります。例えば、革新的な医薬品・医療技術によって病を克服できた患者さんや加齢による影響を軽減できた高齢者の方が働き手となり、支えられる側から支える側にシフトすることは日本の経済発展に貢献し、ひいては社会保障制度の持続性の向上にも寄与します。また、iPS細胞のような画期的なブレイクスルーは次の先進科学・ライフサイエンスの進歩を呼び起こし、それにより誕生した新しい産業は日本の次世代の成長力として、世界に向けて展開していくことが可能となります。
現在、科学技術の発展に伴い個別化医療や先制医療など医療への要望も高度化し、革新的な医薬品・医療技術を創出する難易度はますます上昇し、国家間競争の様相を呈しています。この厳しい状況下において新たな医薬品や医療技術を生み出していくためには、国政においてもライフサイエンス分野のイノベーションの推進を日本の成長戦略の要に位置付け、イノベーションの創出からその成果の評価に至るまでを一連のサイクルとして捉えた科学技術振興策を推進していくことが極めて重要だと考えます。製薬協は、イノベーションが「生み出される仕組みづくり」および「適切に評価される仕組みづくり」について、あらゆるステークホルダーの皆様のご理解をいただけるように対話を重ね、共に推進してまいりたいと考えています。
製薬協は2018年度に創設50周年を迎えました。これまでのご支援に深く感謝いたしますとともに、引き続き厚い信頼に応える団体であり続けられるよう、透明性および倫理性の高い事業活 動に努めてまいります。

日本製薬工業協会 会長
中山 讓治
中山 讓治 (なかやま じょうじ)経歴
1976年 3月 | 大阪大学基礎工学部大学院(生物工学科)修士課程 修了 |
---|---|
1979年 3月 | ノースウエスタン大学大学院(MBA) 修了 |
1979年 4月 | サントリー株式会社 入社 |
2003年 6月 | 第一製薬株式会社 取締役 |
2007年 4月 | 第一三共株式会社 執行役員 欧米管理部長 |
2010年 6月 | 同社 代表取締役社長 兼 CEO 日本カンパニープレジデント |
2017年 4月 | 同社 代表取締役会長 兼 CEO |
2019年 6月 | 同社 代表取締役会長 |
2020年 6月 | 同社 常勤顧問 |
製薬協とは

製薬協は、研究開発志向型の製薬企業72社(2019年4月1日現在)が加盟する任意団体です。
1968年に設立された製薬協は、「患者参加型医療の実現」をモットーとして、医療用医薬品を対象とした 画期的な新薬の開発を通じて、世界の医療に貢献してきました。
製薬協では、製薬産業に共通する諸問題の解決や医薬品に対する理解を深めるための活動、国際的な連携など多面的な事業を展開しています。また、特に政策策定と提言活動の強化、国際化への対応、広報体制の強化を通じて、製薬産業の健全な発展に取り組んでいます。
併せて、製薬協(英文略名:JPMA)は、米国研究製薬工業協会(PhRMA)や欧州製薬団体連合会(EFPIA)などとともに、世界の医薬品市場における主要な製薬団体として活動を展開し、医薬品規制の国際的な調和を目指す医薬品規制調和国際会議(ICH)の創設産業界メンバーとして活動中です。
さらに製薬協は、国際製薬団体連合会(IFPMA)の加盟協会として、地球規模で蔓延する疾患対策や発展途上国などにおける伝染病対策、医薬品アクセス問題と知的財産権、さらには「ニセ薬」の問題など世界の医療・医薬に関わる諸問題に対応しています。
各加盟団体と相互に情報交換と連携を図りながら、世界の患者さんの治療に貢献するためにグローバルな活動を展開しています。
- JPMA :Japan Pharmaceutical Manufacturers Association
- PhRMA:Pharmaceutical Research and Manufacturers of America
- EFPIA:European Federation of Pharmaceutical Industries and Associations
- ICH:International Council for Harmonisation of Technical Requirements for Pharmaceuticals for Human Use
- IFPMA:International Federation of Pharmaceutical Manufacturers & Associations