みんなの未来、つながる希望

私たちの健康を守る「くすり」。でも、そもそもどうやってくすりができているんだろう？ほしいくすりはできるのかな？私たちの未来を支える日本の新薬の今や、 AI 創薬などの新薬開発の最前線、そして街のみんなの新薬への期待の「声」を集めました。

街ゆく人たちに街頭インタビュー。期待する新薬について聞きました！

副反応がない
生理不順改善薬

緊張が
ほぐれるくすり

人の好き嫌いが
なくなるくすり！！

視力が
良くなるくすり

いくら食べても
太らないくすり

目が良くなる
くすり

プレゼン能力が
上がるくすり

鼻のムズムズが
止まるくすり！

デジタル技術を活用した創薬やビッグデータの活用による暮らしやすい社会の実現など、
常に進化し続ける新薬開発の今をピックアップ！

新型コロナウイルスのワクチンは、欧米の先進国を中心に、感染拡大の当初から、わずか１年足らずで接種が始まりました。さらに、経口治療薬も、感染拡大から2年程度で実用化に至っています。
こうした迅速なワクチンや創薬の背景には、昨今のAI（人工知能）の飛躍的な進化があります。「AI創薬」では、これまで人間が行ってきた膨大な解析を機械的に行うだけでなく、結果全体の評価・解析をAIが支援することで、創薬の過程が一気に加速し、革新的な医薬品の迅速かつ効率的な創出が期待されています。また、AI創薬にはビッグデータが不可欠です。臨床試験や論文のデータ、多種多様な医薬関連のビッグデータを機械学習に用いることで、薬効や安全性を総合的に推論した薬剤設計や、AIによる候補化合物の提案などが可能となります。

AIを駆使して新薬候補を探る

また、AI創薬にはビッグデータが不可欠です。臨床試験や論文のデータ、多種多様な医薬関連のビッグデータを機械学習に用いることで、薬効や安全性を総合的に推論した薬剤設計や、AIによる候補化合物の提案などが可能となります。

AIを駆使して新薬候補を探る

既存薬を、新たな疾患の治療薬へ
（ドラッグリポジショニング）

「ドラッグリポジショニング」とは、これまで使われてきたくすり（既存薬）の新しい効能を発見し、まったく別の病気の治療薬として開発する手法です。既存薬ではヒトでの安全性や製造方法などが確認されているので、新薬開発を候補物の探索から始めるよりも低リスク、低コストで、スピーディーな創薬が可能です。ドラッグリポジショニングの成功例はこれまで“偶然の産物”が大半を占めていましたが、近年ではAIを使用した、より効率的なドラッグリポジショニングが模索されています。

DR:ドラッグリポジショニングとは

病気のかかりやすさを調べたり、
新しい診断法、治療法を提案

新薬開発とともに、患者さんが治療を受けやすい暮らしや未来の医療を支えるためにも「ビッグデータ」は活用されます。何千人何万人の人々の健康や病気、治療に関する情報を集め、最新のコンピューターを使って解析することで、病気にかかりやすいかどうかや、病気のときの体内の変化を調べることができます。これにより病気を早く見つける新しい検査や、効果が高い新しいくすりの開発につながることが期待されています。さらに、病気にかかりやすい人をAIが見つけてしっかりと予防をする、患者さんに一番合ったくすり選びをAIがサポートする、そんな医療も近い未来に到来するかもしれません。

スマホの「治療用アプリ」が使用開始
オンラインで治療のアドバイスも

欧米では、腕時計のように体に付けたモバイル機器や、スマートフォンのアプリを治療に応用する試みが増加。日本でも2020 年に、禁煙治療アプリが使えるようになりました。さらに、生活習慣の改善を促すことで、糖尿病などの生活習慣病やうつ病の治療に応用できるアプリの研究も進んでいます。このようなアプリをくすりと一緒に使うことで、患者さんは、ご自身の生活の指導や治療の必要性についての情報を得ることが可能になります。また、くすりの飲み忘れの防止にもつながります。さらに災害時や遠方の病院への通院が難しい場合にも、モバイル機器を活用することで適切な指示や助言を得やすくなり、体調の悪化を防ぐことができます。

新しいくすりの情報や
健康な暮らしのためのヒントを
わかりやすく

病気の治療を受けながらも丈夫で長生きするためには、病気のことやくすりのことを患者さんやご家族にもよく知っていただくことが大切。製薬協では、各製薬会社が持っている患者さん向けの情報を集めて、ホームページやアプリから、病気やくすりの情報が得られる仕組みを作っていきます。近い将来使えるようになる新しいくすりの情報や、健康な暮らしのためのヒントも学べるようにして、健康で長生きできる社会の実現をめざしています。

スマホアプリで治療のアドバイスがもらえるのは助かるな～