福くんのなるほど!くすりの世界

感染症のプロフェッショナルに聞いてみた

感染症のプロフェッショナルに聞いてみた

感染症のプロフェッショナルに聞いてみた

感染症のプロフェッショナルに聞いてみた

感染症のプロフェッショナルに聞いてみた

感染症のプロフェッショナルに聞いてみた

福くん

早速ですが、感染症って何ですか?

感染症とは、悪さをする微生物(病原体)が人や動物の体内に入って、増殖することです。それによって体内では炎症が起こったり、臓器の障害が起こるなど、いろいろな症状がもたらされます。その悪さをする病原体は、細菌、ウイルス、真菌、マイコプラズマ、リケッチア、寄生虫など各種のものがあり、さらにそれぞれ個別に分けると相当な種類になります。

インタビュイー

福くん

そうなんだ!同じ病原体でも、ウイルスと細菌って別モノなんですね。

ウイルスは細胞内に入りこんだ後、細胞を工場にして遺伝子の複製とタンパク質の合成によってどんどん増殖していきます。一方、細菌は体内の栄養分を利用して細胞分裂(2分裂)しながら増殖していきます。どちらも、これらの過程を経て、障害された部位に人は痛みを感じ、さらに発熱などの症状が出ます。

インタビュイー

福くん

でも、ウイルスと細菌、どちらに感染しても抗生物質が有効なんですよね?

残念ながら、抗生物質はウイルスには効きません。抗生物質とは、抗菌薬のひとつなのですが、抗菌薬には細菌の細胞壁の合成を止めたり、遺伝子のコピーを阻害したりする働きがあります。抗生物質はその細菌の増殖を止めることはできても、ウイルスと細菌では増殖する仕組みも全く異なるので、抗生物質はウイルスには作用しません。

インタビュイー

福くん

あと、抗生物質を飲み過ぎると効きが悪くなるって聞いたことがあるんですけど…

よく知っていますね。それを「薬剤耐性」というのですが、薬剤耐性は抗菌薬を過剰に使うと起こってくる可能性が高いので、必要なときに必要な量だけ使うことが大事です。また、症状が治ってきたからと途中で薬を飲むのをやめてしまうのも、細菌にとっては耐性が生じやすい原因になります。そのため、医師の判断に従って、必要なときに、指示されたとおりの方法で服用することが重要だと思います。

インタビュイー

福くんとカプセルくん
福くんとカプセルくん

福くん

最後に、感染症から身を守るために、僕たちはどうしたらいいんですか?

感染症から身を守るためには、予防を目的とするならワクチン、治療を目的とするなら抗菌薬等の薬剤という大きく2つの方法があります。私たちは今後も、ワクチンや抗菌薬等を用いながら感染症に対抗していくしかありません。もちろん、手洗いやマスクの着用、三密回避などの衛生対策も併せてしっかりしていくことも忘れてはいけませんよ。

インタビュイー

福くん 福くん

#お話を聞いて…

いま、世界中で問題になっている感染症ですが、これまでの歴史の中で人類が撲滅できた感染症は“天然痘”だけらしいです。くすりや医療技術の進歩等により、感染症で亡くなるケースは時代とともに減りつつあるらしいですが、お話を伺って感染症が依然として脅威であることを実感させられました。そして先生は、「残念ながら、感染症を世の中から撲滅することは困難」とも仰っていました。だからこそ、これからも製薬産業の現場から、よりよいワクチンや抗菌薬などが生まれることを期待しています!

感染症について、もっと詳しく知りたい方はこちら感染症について、もっと詳しく知りたい方はこちら
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