● 健康医療データは集められる前に氏名や住所といった個人が特定される情報を削除などし、そのデータだけでは誰の情報か特定できないデータとして利用されます大量のデータを分析することで、一人ひとりの体質や病気のタイプに応じた最適なくすりや治療法の選択が可能になりますくすりの使用に関する情報の調査により、安全な使用が可能になります研究開発に利用することで、患者さんが、より早く、新しいくすりを使えるようになります医療に関する政策を決める際に用いられることにより、健康関連サービスが向上・効率化されます● 事前の確認で同意された場合に利用可能となりますが、まだ多くは集まっていません● 医療データのデジタル化はまだ発展途上であり、また医療機関での記録方法も統一された方針が示されていません● 健康医療データの活用に関する法律・ガイドラインの整備が充分ではありませんアメリカ2010年前後から規制当局がさまざまな法律・ガイドラインを発出することで、政府と企業が連携して医療データの活用が進み、さまざまな活用事例が生まれています課題もあります活用が始まっていますヨーロッパ(EU)2022年に総合的な構想・法案が公表され、個人が自分の健康医療データを閲覧・管理できるようにすること、よりよい医療提供・研究・政策立案・イノベーションに健康医療データを活用すること、収集データ項目・利用目的・禁止事項等が明確化される方針が示されています日本では、健康医療データの活用が始まっていますが、海外では、すでに環境が整えられ、健康医療データはこのように利用されます健康医療データの「いま」
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