刊行物

リサーチペーパー

同等医薬品・同一保険償還価格」制度の研究開発への影響 -適正なグルーピングを前提にして-

中村 洋(慶応義塾大学大学院経営管理研究科 助教授)

(No.2:平成11年11月発行)

日本においては同等の医薬品グループに対して同一保険償還価格を設定する制度の導入が議論されている。本研究では「同等医薬品・同一保険償還価格」制度の研究開発への影響を研究開発インセンティブへの影響と研究開発原資である企業収益への影響という二つの観点から経済学的に分析した。医薬品需要の価格弾力性が充分低い場合、研究開発インセンティブへの影響は同一保険償還価格の設定水準と企業のリスク選好度に依存する。同等と見なされる複数の新薬の加重平均価格に同一償還価格が設定される場合、研究開発型企業の収益に悪影響を与えるとは限らないが、革新性の低い新薬の研究開発インセンティブを高める可能性が指摘される。一方複数の新薬に対し、より低い同一保険償還価格を設定することは、革新性の高い新薬の研究開発インセンティブを相対的に高めるが、企業収益にはマイナスの影響を与える。

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