アルツハイマー病はくすりで治せるようになる?
|
|||
いわゆる痴呆症は、脳出血などによる脳血管性のものと、アルツハイマー病のような老人性のものに大別することができます。このうちアルツハイマー病は、社会の高齢化とともに日本でも増えていて、急速に関心が高まっています。アルツハイマー病は初老期に発病することが多く、脳細胞に老人斑が出たり、神経細胞の機能が低下し、やがて脳自体が萎縮することから起こる痴呆症です。しかし、なぜこうした現象が起こるのかは、まだ解明されていません。 現在、治療薬の開発目標は、(1)発症を遅らせる (2)進行を阻止する (3)記憶・言語障害を改善する (4)行動異常を改善する (5)痴呆にともなう不安やうつを改善する、といった点に重点が置かれています。このうち(3)(4)(5)については、進行の程度にもよりますが、それぞれの症状を緩和するためのくすりが開発されています。 しかし、アルツハイマー病の根本治療ともかかわる(1)(2)のくすりは、残念ながらまだはっきりした効果を示すものはありません。患者さんの多い欧米諸国では早くから研究が進められてきましたが、現在その欧米でも認可された治療薬は2種類だけです。その一つは日本で開発されました。アルツハイマー病のくすりは、効き方に大きなムラがあったり、症状が一進一退をくり返すといった複雑な面があり、根本的な治療薬の開発がなかなか進まない理由ともなっています。その一方で、脳内物質の研究が急速に進み、脳の老化にかかわる新たなタンパク質が発見され、また傷ついた遺伝子を修復する遺伝子治療にも期待が寄せられています。科学技術庁の未来予測調査では、アルツハイマー病の治療が可能になるのは2016年とされていますが、実際にはもっと早まるだろうと考えられています(Q12参照)。 |
| 生活習慣の変化、高齢化に伴い疾病の数も増えています。新しい疾病に対し、たゆまぬ研究開発が続けられています。 |
|


いわゆる痴呆症は、脳出血などによる脳血管性のものと、アルツハイマー病のような老人性のものに大別することができます。このうちアルツハイマー病は、社会の高齢化とともに日本でも増えていて、急速に関心が高まっています。

