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第4回子どもとくすりの悩み、一挙解決します!

くすりマガジン
― 第4回 ―

子どもとくすりの悩み、一挙解決します!
子ども専門調剤薬局の薬剤師さんにお聞きしました

株式会社田無薬品 代表取締役社長/薬剤師  伊集院 一成 氏
同社 田無こども調剤薬局 管理薬剤師  坪井 美保子 氏
お子様をお持ちの方なら、子どもにくすりを飲ませる際のたいへんな苦労はおわかりですよね。また、具合の悪い子を連れての通院・診察だけでも大仕事なのに、その後、調剤薬局での待ち時間を考えると、本当に気が重くなります。今回は、ユニークな「子ども専門調剤薬局」を紹介するとともに、薬剤師さんに"子どもとくすりの上手なつきあい方"をお聞きしました。これからは私たちも、"子どもの視点でサービスを考えてくれる"調剤薬局を選ぶようにしたいものです。

◆ "子ども専門"という調剤薬局の考え方

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  わたくし共の「田無こども調剤薬局」は、西武新宿線の田無駅前近くにあります。かねてから、患者の皆さんの多様なニーズにお応えするため、専門性の高い調剤薬局づくりをめざしてきたのですが、その一環として、3年前の2000年7月に、小児専門に特化した薬局を開業しました。これは全国でもきわめて珍しい試みだと思います。

 「なぜ、子ども専門なの?」と不思議に思われる方も多いかもしれません。「だって、調剤薬局って、医師から出された処方せんに従って、その通りにくすりを出すだけでしょ」。残念ながら、そういう薬局もまだまだあるのでしょう。ただ、お子様をお持ちのお母さん方なら、「こんな薬局があって欲しかった!」と大歓迎されるのではないでしょうか。

 わたくし共は、他にもいくつか薬局を経営しているのですが、そこで一番感じたことは、「具合の悪い小さなお子様を連れていらっしゃるお母さん方は大変だなあ」ということでした。まず、待ち時間の長さです。混んでいる時間帯では1時間ほど待っていただくこともあります。その間に、お子様はぐずってきますし、もっと具合の悪くなってしまうケースも珍しくありません。また、大人の患者さんにとっても、子どもの泣き声やらでイライラが募ったりということもあります。「やはり、大人と子どもは別々に対応したほうが親切だなあ」と感じたわけです。

◆ お母さんと子どもの視点で行うサービス

 「田無こども調剤薬局」には、調剤薬局によくあるような長いカウンターがありません。そのかわりに、長椅子(ソファ)がズラリと並んでいます。ここでは、"薬剤師のほうがお母さんの横に座って"くすりの説明をするよう心がけています。そのほうが、お母さんもゆっくり、じっくり説明を受けられますし、小さなお子様を長椅子に寝かしたままでも大丈夫だからです。

 また、子どもたちが自由に遊んでいられるように「プレイルーム」を設置しています。子どもは多少熱があっても元気な場合が多いですし、待ち時間に飽きてしまうのが当たり前ですから。そのほかにも、無料のドリンク・サーバーを設置したり、感染症のお子様を連れたお母さんに説明を行うお部屋も用意してあります。時間のない方には、受付時に服薬指導を行った上で配達サービスを利用していただいています。お母さん方にご好評なのは、ご家庭でくすりのわたし間違いの事故を防ぐため、ご兄弟で利用されている場合は、分包ごとにおくすりの種類とお子様のお名前を印字するサービスを行っていることです。

 調剤薬局の中には、お客様サービスと称して、お茶やおしぼりを出す店もあるようです。しかし、わたくし共は、薬剤師が本来提供すべきサービスを引き出すための調剤薬局環境を整えていきたいのです。これからも、「子どもの視点で考えた、子どものための調剤薬局」として、サービスと調剤技術の向上に努めていきたいと思います。

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長椅子コミュニケーション満開          プレイルームで子どもと一緒に説明を

◆ 利用者にとって、「良い調剤薬局」とは?

 調剤薬局も年々競争が激しくなってきています。大病院の前にはいくつもの調剤薬局が競うように皆さん方を待っていますよね。なにか専門性や個性を持った店づくりをしていかねば、生き残ることが難しい時代になっています。

 また、一方では、患者さんの側で、「調剤薬局を選ぶ目」を持つことも大切です。では、調剤薬局を選ぶ際のチェックポイントはどのような点でしょう。お客様一人ひとりの感じ方も違いますから、一口に調剤薬局の良い、悪いは決められないと思いますが、最低限、次の3つのポイントを、調剤薬局をご利用される際に注意してみてはいかがでしょう。

薬歴(やくれき)がきちんと管理されているか
 調剤薬局の最大の使命ですが、薬歴管理、つまり、患者さんがかかった病気、そのときに使用したくすり、そのくすりによる副作用やアレルギーがなかったかの記録がきちんと管理されているか。2回目に利用した際や問い合わせの電話をした時に、"前回と比較して話をしてくれるか"どうか、は調剤薬局の基本の基本ですから、十分に目を光らせてください。理想は、医師のように、患者さん一人ひとりの顔を覚えてくれている調剤薬局ですね。

気軽に相談にのってもらえそうか
 わかってはいても、なかなか医師には細かく聞きづらいものです。調剤薬局はくすりの専門家として患者さんと直接に接しているわけですから、なんでも気軽に相談していただければ、それだけ正確な調剤に役立つことになります。現在利用されている調剤薬局が、ご自分の疑問・質問に気軽に答えてくれそうかどうか、という点も切実な問題です。電話での問い合わせにも親切に応対してくれる薬局なら安心です。また、処方せんの内容などについても、気軽に医師への問い合わせを行ってくれる薬剤師さんならもっと心強いですね。

くすりに関する情報提供に積極的か
 くすりに関する疑問を事前に解消してくれるよう、常日頃からくすりや健康についての情報をこまめに出してくれる調剤薬局だと、プロフェッショナルとして頼りがいを感じますよね。わたくし共では、毎月、地元のコミュニティ紙にコーナーをいただいたり、地元FM局の番組にも定期的に薬剤師が出演して、暮らしに役立つ身近なくすり情報をお届けしています。今後は、地域のお母さん方との勉強会も開催したいですし、調剤薬局ならではの情報提供や啓発活動で、地域の皆さんのお役に立ちたいと考えています。

こんな時どうすればいい? 子どもとくすりQ&A

Q 粉薬を吐き出してしまいます。何か良い方法がありますか?
A  粉薬にぬるま湯を少し加えてペースト状にして、上あごに塗ってから白湯を飲ませるという方法が一般的です。また、少量の白湯に溶かして、ほ乳瓶の吸い口やスポイトで吸わせたり、スプーンで少しづつ飲ませたりするのも良いでしょう。いずれの方法も、口から吐き出してしまうことも多いですから、粉のまま口に入れて水で一気に流し込む方法のほうが、吐き出せないこともあり効果的な場合もあるようです。また、おなかが一杯のために吐き出してしまう場合も

Q 「ヨーグルトやジュースに混ぜて飲ませても構いませんか?
A  服用時の原則は、水かぬるま湯で、となっていますが、「飲ませることが何より優先」と考えてください。とにかく、飲まなければ薬効がないわけですから。アイスクリーム、ヨーグルト、ゼリー、プリンはもちろん、離乳食に混ぜたってOKです。ただし、離乳食前のミルクや子どもの食事など主食に混ぜるのは避けてください。また、オレンジジュースなど、混ぜるともっとまずくなってしまうものもありますから、薬剤師に確認してください。実は、わたくし共の薬剤師は、混ぜる材料をいろいろ買ってきて、ちゃんと味見をしているんですよ。

Q 「以前にもらっていた粉薬を飲ませても大丈夫ですか?
A  粉薬の保存期間(期限)は3か月くらいと考えてください。その期間内で同様の症状でしたら、薬剤師に相談の上、前回の受診時にもらっていたものでも飲ませて構いません。しかし、小さな子の体重は3か月でも大きく変わりますから、くすりの量も違ってくるはずです。飲んでも症状が改善しないようであれば受診するようにしてください。

Q 粉薬はすぐに固まってしまいます。良い保存方法がありますか?
A  引き出しの中にしまっておいた粉薬は、変色したり固まっていたりしていますよね。光と湿気は粉薬の大敵です。かならず、お茶や海苔の缶に、お菓子の箱などに入っている乾燥剤を入れて光の入らない場所に保存してください。よく、冷蔵庫に入れる方もいらっしゃいますが、冷蔵庫内は結構湿気がありますから避けてください。

Q 坐薬をうまく入れることができません。良い方法がありますか?
A  坐薬が入りにくい時は、先端を少しベビーオイルなどで湿らせるのが良いようです。また、小さな子で1回の使用量が1/2などの場合、ナイフなどで"斜めに"切るほうが入りやすいです。頭の丸い方を挿入して、残りはかならず捨ててください。

Q 幼稚園や保育園では子どもにくすりを飲ませてくれないところがあります。どうしたらよいでしょう?
A  園では、保健師などの専門家がいないと子どもにくすりを飲ませてくれない場合もあります。たいていは、1日3回と指示されたくすりでも、早帰りの日は帰ってきてから飲ませても大丈夫です。また、お昼のくすりを夕方に飲ませても構わない場合も多いのです。それでもご心配であれば、医師に相談して1日2回のおくすりに変更してもらう方法があります。いずれにしてもこういった悩みがあるときは、お近くの薬剤師にご相談してみてください。

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