Access Accelerated 低・中所得国における非感染性疾患の予防、治療、ケアを改善する初めての取り組み

Access Acceleratedは、低・中所得国における非感染性疾患の負担増加への対処に取り組んでいる医薬品企業20社以上を集めたイニシアティブです。 パートナーとのコラボレーションにより、人々の健康を改善するための拡大可能かつ持続可能なソリューションを共同で創造します。

NCDの課題

世界保健機関(WHO)によると、がん、心臓血管疾患、慢性呼吸器疾患、糖尿病、精神疾患などの非感染性疾患(NCDs)は、世界中で主要な死因になっています。この負担は今後数十年間に低・中所得国(LMICs)で大幅に増えると予想されています。
NCDsの治療とケアへのアクセスは、健康に対する知識・理解と教育、スクリーニングと診断、医療従事者とインフラストラクチャーの不足、ケアの提供と資金調達、治療法の使用と遵守などにおいて、医療システム全体にわたり障壁を伴う、多面的な課題です。LMICsにおいてこれらの障壁の影響は特に深刻です。

我々のコミットメント

私たちは、予防、治療、ケアに対する障壁を特定し、それを取り除くことで、2030年までにNCDsにおける早すぎる死の3分の1を減らすという共通のコミットメントで団結しています。これにより、国連の持続可能な開発目標に設定されたSDGs目標(3.4)の達成に貢献することができます。

  • Access Acceleratedは、以下により、LMICsの患者の生活改善に明らかな効果を与えることを目指しています。
  • 持続可能な方法でNCDsを治療するためのロードマップを開発
  • NCDsへのヘルスファイナンスとサービス提供のための有効な政策環境を前進させるため、効果的なパートナーシップを構築
  • 革新的な医薬品への持続可能なアクセスを促進

個々の企業の取り組みを拡大

メンバー企業は、予防、治療、ケアへのアクセス障壁に対処するために、既存のプログラムの拡大ならびに、新しいプログラムを開発することに取り組みます。

  • 保健システムの強化を支援(例えば、看護師、医師、地域保健師(地域医療従事者?)をトレーニング)
  • NCDsの増加を予防(例えば、疾患啓発向上プログラムを実施)

世界銀行グループとのコラボレーション

私たちは世界銀行グループと協力して、NCDsへの革新的な資金調達のためのエントリーポイントとしての役割を果たし、国家レベルで拡大を知らせることができる統合されたNCDsパイロットプロジェクトのポートフォリオを確立しています。これらのパイロットプログラムを通じて、NCDsの治療を改善し、LMICsにおける保健システムを強化する方法を検証しています。

強力でダイナミックなパートナーシップの育成

私たちは、主要なNCD分野のそれぞれに特化した組織とパートナーシップを構築しています。 2017年には、この手法を特定の疾患であるがんに焦点を当て開始し、国際対がん連合(UICC)と提携しています。私たちはUICCのC/Can 2025:City Cancer Challengeの創設メンバーとして、パラグアイのアスンシオン、コロンビアのカリ、ガーナのクマシ、ミャンマーのヤンゴンという4つの主要学習都市で、効果的で持続可能ながん治療モデルの開発を支援しています。

Access Acceleratedサイドイベントを開催(第7回 アフリカ開発会議)

2019年8月28日、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて、Access Acceleratedは製薬協と共同で「Accelerating Sustainable UHC by Improving Access to NCD Care」と題した「第7回 アフリカ開発会議(TICAD7)」公式サイドイベントを開催しました。同パートナーシップが推進する低・中所得国における非感染性疾患(NCD)対策の活動を共有するとともに、今後の展望を議論しました。

活動の効果測定

ボストン大学の公衆衛生学校(BUSPH)と協力して、「Access Observatory」とプログラムを測定評価する枠組みを開発し、プログラム設計の改善方法への見識を提供しています。正確な測定と十分な透明性により、私たちは何が効果的に機能していて、何がそうでないのか、また私たちの取り組みが人々の生活に及ぼしている影響を理解し、共有することができます。

Access Acceleratedのメンバー

Almirall、アステラス製薬、Bayer、Bristol -Myers Squibb、Chiesi、中外製薬、第一三共、エーザイ、Eli Lilly & Co、IPSEN、Johnson & Johnson、Menarini Group、Merck、MSD、Novartis、Pfizer、Roche、Sanofi、Servier、塩野義製薬、大日本住友製薬、武田薬品工業、UCB

団体
BIO、欧州製薬団体連合会(EFPIA)、国際製薬団体連合会(IFPMA)、日本製薬工業協会(JPMA)、米国研究製薬工業協会(PhRMA)

このページをシェア

TOP