グローバルヘルスグローバルヘルス

続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)とは

SDGsの概要

 2015年9月25日、ニューヨークの国連本部で開催された「持続可能な開発サミット」に193の加盟国首脳が一堂に会し、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が全会一致で採択されました。本アジェンダが合意に至るまでには7回の政府間交渉がなされ、また、NGO、市長町長および民間セクター等も参加した3年に及ぶ議論がなされるなど、本アジェンダは透明性の高いプロセスを経て策定されています。本アジェンダの中核をなすのが、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)」です。
 SDGsは、2030年までに達成すべき地球規模の課題を掲げた行動計画であり、これからの国際社会の指針となるものです。「誰一人取り残さない」社会の実現を目指して、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ、不平等を闘う、気候変動に対処するなど、計17の持続的な開発目標と169項目のターゲットで構成されています。2016年1月1日からスタートしました。

MDGsからSDGsへ

 SDGsは、「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals, MDGs)」の後継として策定されました。
 MDGsは、2000年に採択された「国連ミレニアム宣言」と1990年代の主要な国際会議で採択された国際開発目標を統合し、2001年に国連で策定されたものです。MDGsは、開発途上国向けの開発目標として、2015年を期限とする8つの目標(①貧困・飢餓、②初等教育、③女性、④乳幼児、⑤妊産婦、⑥疾病、⑦環境、⑧連帯)を設定していました。MDGsは、極度の貧困の半減、HIV・マラリア対策等の成果を達成した一方で、乳幼児や妊産婦の死亡率半減など未達成の課題も残しています。
 SDGsは、MDGsの成果を土台に、経済成長、社会的包摂、環境保護という相互に関連する要素に配慮しながら、より広汎な課題に統合的に取り組むものです。また、MDGsは主に開発途上国を対象としていましたが、SDGsは、先進国も含む国際社会全体を対象としており、また、国や政府だけではなく民間企業、NGOおよび有識者等のすべての関係者の役割を重視した、世界中の一人ひとりに関わる取り組みです。

17の目標(SDGs)

 17の目標は以下のとおりです。これらの目標について、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は以下のように述べています。
「17の持続可能な開発目標は、私たちが共有する人道のビジョンであると同時に、世界のリーダーと人民との間の社会契約でもあります」
「それは、人々と地球のためにすべきことのリストであるだけでなく、成功に向けた青写真でもあります」

目標 1.あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標 2.飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標 3.あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標 4.すべての人々への包括的かつ公平な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標 5.ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女子のエンパワーメントを行う
目標 6.すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標 7.すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な現代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標 8.包括的かつ持続可能な経済成長、およびすべての人々の完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワーク(適切な雇用)を促進する
目標 9.レジリエントなインフラ構築、包括的かつ持続可能な産業化の促進、およびイノベーションの拡大を図る
目標 10.各国内および各国間の不平等を是正する
目標 11.包括的で安全かつレジリエントで持続可能な都市および人間居住を実現する
目標 12.持続可能な生産消費形態を確保する
目標 13.気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる*
*
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う一義的な国際的、政府間対話の場であると認識している。
目標 14.持続可能な開発のために海洋資源を保全し、持続的に利用する
目標 15.陸域生態系の保護・回復・持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・防止および生物多様性の損失の阻止を促進する
目標 16.持続可能な開発のための平和で包括的な社会の促進、すべての人々への司法へのアクセス提供、およびあらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包括的な制度の構築を図る
目標 17.持続可能な開発のための実施手段の強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

SDGsの達成指標とフォローアップ

 次の15年に向けた目標とターゲット推進の進捗については、各国政府が、国、地域およびグローバルレベルでのフォローアップとレビューに第一義的な責任を有する、とされています。そして、その説明責任をサポートするために、国連による体系的なフォローアップとレビューの仕組みが設けられています。国連総会および経済社会理事会の下で開催される「ハイレベル政治フォーラム(The high-level political forum)」が、グローバルレベルのフォローアップとレビューを監督する中心的な役割を果たし、国連事務総長が毎年作成する「年次SDGs進捗報告(an annual progress report on the Sustainable Development Goals)」および「グローバル持続可能開発報告(the Global Sustainable Development Report)」がフォローアップとレビューに用いられます。
 こうしたフォローアップの推進のためには指標が必要となり、また、誰一人取り残さないように進捗を測るためには正確なデータの収集が必要になります。17の目標と169項目のターゲットは、国連統計委員会で合意された一連のグローバルな指標が用いられて、監視・検証されます。

このページのトップへ

  • キャンペーン
  • 製薬協ニューズレター メールマガジン登録はこちらから
  • くすり研究所
  • 治験について
  • グローバルヘルス
  • Stop AMR 薬剤耐性に対する製薬協の取り組み
  • APAC
  • くすりの情報Q&A
  • 製薬協のテレビCM