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世界規模の公衆衛生へ寄与するために研究開発指向型製薬産業が優先すべき事柄と行動


2008年03月31日

概 要
2005年、前ザンビア大統領であるKenneth Kaunda氏は、アフリカにおけるHIV/AIDS危機について、この挑戦は「国、地域、国際レベルで全ての関係者による総合的な取り組みが要求されている。我々は、様々なレベルでのネットワークや協調関係を構築する必要がある」と述べている。実際に、途上国が直面しているHIV/AIDSやすべての深刻な公衆衛生上の難問に対処するには、すべての関係者による協調した取り組みが必要である。研究開発指向型製薬産業は主要な関係者として世界規模の公衆衛生に対して独自の重要な貢献をしている。

その主な役割とは、イノベーションであり、ワクチンやバイオテクノロジー製品を含む革新的な新医薬品の研究および開発である。急性および慢性のさまざまな病態に対する新薬の開発はこの数十年で進歩を遂げた。しかし依然として満たされていない数々の医療ニーズ、新しい感染症の出現(および一度は制圧された感染症の再燃)という脅威、そして既存の治療薬に効果を示さない抵抗性疾患の発現といった状況の下では、イノベーションが今なお非常に重要である。製薬産業における最近のイノベーション、たとえばHIV/エイズに対する20種類以上の抗レトロウイルス薬ならびにロタウイルス、肺炎球菌、およびヒトパピローマウイルスなどに対する新しいワクチンの開発は、革新的な医薬品の卓越した開発者という製薬産業の役割を表している。研究開発努力を続けるためには、そうした技術革新の継続を支えるグローバルな政策環境に加え、小児用医薬品や主に途上国に多い疾患などの分野における取り組みに対する支援が必要である。

途上国における公衆衛生の改善は、今なお世界的な医療産業の優先的な関心事であり、そのため、医薬品を含む医療へのアクセスは政策立案者だけでなく、製薬業界を含む多くの非政府組織にとっても重要な課題である。製薬産業は各国政府および国際機関の責任あるリーダーシップを支持し、医薬品を利用しやすくするための努力を積極的に支援している。このことは、AAI(抗エイズ薬供給推進イニシアチブ)、糸状虫症、トラコーマ、ハンセン病、リンパ管フィラリア症、腸管寄生蠕虫、及びHIV/エイズの母子感染予防と戦うための継続的な寄付プログラム、公衆衛生のインフラ強化、資金の確保、教育訓練・支援により公衆衛生の体制整備などのパートナーシップなど広範囲の協力活動にも表れている。

もう一つの優先事項は適切な企業統治(コーポレート・ガバナンス)である。これには規則や法令の遵守、臨床試験および医薬品プロモーションにおける高い倫理基準などの遵守、不正行為(贈収賄など)の防止、その他適切な医療政策を支持する対応が含まれる。たとえば、製薬産業は近年他の公的及び私的団体と共同で、拡大しつつある先発医薬品及び後発医薬品の偽造医薬品の脅威、特に最貧国の患者の健康に深刻な悪影響を及ぼす問題と戦う取り組みを展開している。

ここでは研究開発指向型製薬産業のこうした主要分野における主な活動と取り組みを論じながら、世界規模の公衆衛生の向上という目標の達成には協力的アプローチが欠かせないことを述べる。

以上

 

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