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製薬協特別番組 沖縄テレビ放送
「命薬(ぬちぐすい)なお話 ―聞いて安心 お薬について―」公開収録を開催

2016年12月11日、製薬協広報委員会は、沖縄県立博物館・美術館講堂にて、製薬協特別番組「命薬(ぬちぐすい)なお話―聞いて安心 お薬について―」の公開収録を行いました。100名を超える方々に参加いただき、糖尿病を例に新薬の価値を伝えるとともに産学連携や治験の重要性などを紹介しました。これまで長寿県として知られてきた沖縄県の実情や県内でのさまざまな取り組みを参加者が知ることで、くすりや健康について改めて考えるいい機会となりました。なお、収録された番組は2017年1月22日に沖縄テレビ放送で放送されました。

2016/12/11


ステージ上の出演者

命薬(ぬちぐすい)なお話―聞いて安心 お薬について―

 製薬協広報委員会は、研究開発志向型の製薬企業および新薬が果たす社会的役割の重要性について、広く一般の方々に理解していただくことを目的とし、2016年も地方のテレビ局とタイアップし、公開収録とテレビ放送を実施しました。
  2016年度の公開収録は、沖縄テレビ放送とタイアップして2016年12月11日、沖縄県立博物館・美術館講堂で行いました。当日は琉球大学大学院医学研究科内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座教授の益崎裕章氏、沖縄県薬剤師会常務理事の我喜屋美香氏に加え、地元沖縄県で人気のタレントひーぷーさん、沖縄県出身の歌手でタレントのMAX NANAさんをゲストに迎え、製薬協からは広報委員会の加藤拓磨委員長が参加し、VTRを交え会場とコミュニケーションを取りながら開催ました。

薬と健康

 加藤委員長より、医療用医薬品と一般用医薬品の違いなど薬の分類について説明がされ、それぞれのゲストのエピソードを交えての会話で始まりました。


出演者のみなさん

沖縄県の健康について

 沖縄県は亜熱帯の自然に恵まれ、独特の食文化があり、これまでは長寿県として知られてきましたが、最新の厚生労働省のデータによると長寿ランキングで女性は3位、男性に至っては30位と長寿県沖縄という神話は崩壊してしまっています。さらに沖縄県はメタボリックシンドローム予備軍の割合が全国最高水準であることが紹介されました。
  沖縄県では約1万3000人の患者が糖尿病に罹患しています。その中でも外来受診率は全国最下位となっており、また合併症による透析患者数は全国5位と非常に高く、さらに糖尿病による死亡率は男女ともに全国平均を上回っています。自分の状態を知ることが大切なので、早めに検査を受けることで早期発見ができるので検診が重要というお話がありました。


沖縄県で多く見られる疾患について説明する出演者

疾病と新薬「糖尿病」

 長寿の島といわれた沖縄県も、食生活の変化や運動不足からメタボリックシンドロームが深刻な問題になっています。それに伴い近年増えているのが糖尿病であり、脳卒中や心筋梗塞といった合併症をひき起こし、沖縄県は全国でも糖尿病による死亡率が高くなっています。
 琉球大学医学部のVTRを交え、糖尿病の病態や合併症について詳しく紹介されました。
  治療については食事療法と運動療法で生活習慣を改善することが大切ですが、薬剤も進化しており、最近も新薬が数多く出ています。VTR中に60代女性の患者さんより、「新薬を服用することで糖尿病もコントロールでき満足している」とのコメントもありました。また糖尿病で大切なこととして、病気と向き合い上手に付き合っていくことが大事な病気であり、現在の医療では完全に根治することが難しいですが、薬剤の選択肢も多く、その薬剤の効果を十分に引き出すために運動療法や食事療法といった生活習慣を改善することで糖尿病治療全体が適切にコントロールでき、正しい知識を持って対処すれば決して怖い病気ではないことが紹介されました。
  VTR終了後、益崎氏より薬剤について「糖尿病は患者さんごとに病状が異なるため患者さんに合わせた薬剤を選択し、複数の薬剤を組み合わせて使用することもある」とのお話がありました。
  また医師へのアンケート調査をもとに疾患ごとの治療満足度と薬剤の貢献度をまとめたグラフが紹介されました。
  その中での糖尿病は治療満足度が高く、薬剤の貢献度も高いことがわかりました。半面、糖尿病の三大合併症である網膜症、腎症、神経障害については治療満足度が低く、革新的な新薬の登場が待たれる疾患です。そのため糖尿病は合併症を発症しないようにすることが大切であり、適切に治療していかなければならない疾患であるとのお話がありました。
  加藤委員長より、「治療を必要とされながら決め手となる治療法やくすりがない疾患、病気は多く存在しており、こういった医療ニーズに応えられる新薬を一日も早く開発して患者さんに届けることが研究開発型である製薬企業としての使命だと考えている」との言葉で締めくくりました。

伊良部島での離島医療

 沖縄県には数多くの離島があり、離島医療も特徴の1つです。VTRでは伊良部島を例に、離島医療で大切なことや訪問医療の様子、薬剤師の役割、くすりの大切さなどが紹介されました。
  伊良部島は人口が約7000人で、徳洲会伊良部島診療所が唯一の医療機関でしたが、2015年1月に伊良部大橋が開通したことで、診療所の負担が少なくなりました。しかしながら約2000人が65歳以上の高齢者である伊良部島では訪問医療が非常に大切であり、患者の家の状況や背景を踏まえた診療を行っています。また島内のくすりを一手に担っているのが上地薬局であり、薬剤師より、「離島ならではの苦労などがある。特に台風などにより交通が遮断されることがあり、薬剤のストックや医薬品卸とのコミュニケーションが非常に重要」とのお話がありました。

創薬について「産学連携」

 産学連携に力を入れ新薬の開発に取り組んでいる琉球大学医学部のVTRが上映されました。その後、同大学免疫学講座教授の田中勇悦氏より琉球大学医学部での産学連携の取り組みや産学連携でどのような新薬を開発したかの紹介がありました。
  これまで多くの治療薬が開発されてきましたが、医薬品の開発は年々難しくなっているのが現状で、それを解決するためにも産学連携が重要であり、大学などの研究機関で生まれた最先端の研究成果や技術などを、最大限に活かし、さらなる技術開発を目指すために製薬会社と大学などが連携して共同で開発していくことが大切とのお話がありました。
  加藤委員長よりゲストへのクイズを交えて新薬の開発の過程が解説されました。
  1つの新薬として患者さんの元に届くまでには、おおむね9年から16年と長い年月がかかること、また、研究開発には数百億円、中には1000億円以上もかかるものもあり、さまざまな産業の中でも医薬品産業は研究開発費の比率が高いことが特徴であると紹介されました。

治験について

 長い時間をかけて開発された薬剤候補を、最後に待っているのが治験であり、治験とはどういうものなのか、またなぜ必要なのか、琉球大学医学部臨床薬理学科教授の植田真一郎氏からVTRによる紹介がありました。
  新薬を開発するには治験は非常に重要であり、治験とはどのようなものか、治験の流れ、治験コーディネーターについて、また治験コーディネーターからは治験に参加することによるメリット、デメリットなどについて紹介がありました。
  植田氏より、「新薬のおかげで、治らなかった病気が治るようになり、手術をしなくても病気を治せるようになってきました。新薬は多くの人々の生命や健康を支えています。現在、私たちが使用している薬剤は、これまでの多くの方たちの協力と治験により生まれてきたものです」との言葉でVTRを締めくくりました。

製薬産業を広く理解していただくための「製薬協広報活動」

 加藤委員長より広報活動について、「製薬協はこのようなテレビシンポジウムの開催、新聞や雑誌、刊行物を通じて一般の方への情報提供活動を積極的に行っています。またウェブサイトでも、くすりに関する身近な疑問に答えるQ&Aコーナーや、くすり相談窓口などを開設し、くすりや製薬産業を知ってもらうために情報を発信している」と述べました。

最後に

 最後に司会者からの「今日の命薬なお話は命薬になったという方、挙手をお願いします」との質問には、参加者全員が挙手をし、会場からの大きな拍手とともに公開収録は終了しました。


会場風景

(文:広報委員会 コミュニケーション推進部会 芝田 昌弘)

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