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製薬協特別番組 石川テレビ放送
「みまっし!聞きまっし!お薬のこと」公開収録を開催

2015年12月5日、製薬協 広報委員会は、石川県金沢市の石川県立音楽堂交流ホールにおいて、製薬協特別番組「みまっし!聞きまっし!お薬のこと」の公開収録を行いました。当日は、冷たい雨が降るあいにくの天候となりましたが、公募に応じた約80名の方々が参加し、健康に密接な関係がある「くすり」について、正しい知識や使い方、画期的な新薬がどのようなプロセスで創られて医療に貢献しているかなど、出演者の方々と一緒に楽しく学ぶ機会となりました。なお、収録された番組は、1月23日に石川テレビで放送されました。

2016/03/10


会場風景

「みまっし!聞きまっし!お薬のこと!」

製薬協 広報委員会 コミュニケーション推進部会は、研究開発志向型の製薬企業および医療用医薬品が果たしている社会的役割の重要性について、広く一般の方々に理解していただくことを目指し、2015年度も地方テレビ局とタイアップして公開収録とテレビ放送を実施しました。
2015年度の公開収録は、石川テレビとタイアップして、2015年12月5日、石川県金沢市の石川県立音楽堂交流ホールで行いました。当日は、金沢大学附属病院の副院長で循環器内科 教授の山岸正和氏、石川県薬剤師会 常務理事の橋本昌子氏に加え、石川県出身の俳優・辰巳琢郎氏、地元石川県で活躍中のモデルでタレントの越村江莉氏をゲストに迎え、製薬協からは広報委員会の髙田義博委員長が参加しました。
番組収録冒頭で「医療用医薬品」と「一般用医薬品」の違い、また「医療用医薬品」には「新薬」と「ジェネリック医薬品」の2種類があること、製薬協は、患者さんや医療関係者のみなさんの協力を得て創り出される「新薬」の開発に力を注いでいる、研究開発志向型の製薬会社72社で組織する団体であることなどの説明がありました。

「石川県ならではの気をつけなくてはならない病気と疾患」

金沢市は、家計に占める外食費の割合が高く大都市圏に次いで全国7位、寿司、お酒、お菓子の消費はベスト3位に入っています。中でも、寿司は全国1位、お酒も全国2位と石川県の食文化の特徴が紹介されました。そんな石川県では、脳梗塞などの「脳血管疾患」や心筋梗塞などの「虚血性心疾患」で治療を受ける人が全国平均より多くなっているデータが紹介されました。


石川県で多くみられる疾患を説明する、
金沢大学附属病院 副院長 循環器内科 教授の山岸 正和 氏 (右から3番目)

また、健康寿命に関しても説明がありました。健康寿命とは元気で自立して暮らせる期間のことで、最低でも自分の身の回りのことができないと健康とはいえず、そのためには寝たきりにならないことが一番大事だと説明がありました。石川県の健康寿命は約70歳、要介護期間が約10年となっており、寿命が80歳でも、そのうち最後の10年は介護や寝たきりで生活が制限されるということです。
寝たきりになる原因は、1位「脳卒中」、2位「認知症」、3位「衰弱」、4位「パーキンソン病」、5位「骨折や転倒」となっています。1位の脳卒中と5位の骨折は、近年複数の新薬が出ており、薬物療法によってある程度予防ができるようになってきています。
5位の骨折の原因として骨がもろくなる「骨粗しょう症」に対して、「骨量を増やす薬、あるいは骨の代謝を助ける新薬がいくつか出ており、適切に治療することで今後予防可能となることが期待できます」と山岸氏から説明がありました。
1位の脳卒中は脳出血と脳の血管が詰まる脳梗塞に大きく分けられます。「脳梗塞の中で非常に重い後遺症を残すタイプが脳塞栓症です。その原因である脳の血管が詰まるもとが心臓病にあります」との説明がありました。一見関係なさそうな脳と心臓の関係について金沢大学附属病院のVTRを交え詳しく紹介があり、「心原性脳塞栓症」の原因の7割は心臓の異常による「心房細動」によるものだと解説されました。心房細動は高血圧などの生活習慣病が原因とされてきましたが、加齢も大きな要因です。誰にでも起こり得る病気であり、一旦心房細動と診断された場合は血栓を予防する「抗凝固薬」の服用が必須となります。従来からワルファリンが使用されてきましたが、ビタミンKとうまくバランスをとりながら効果を発揮するくすりなので、相互作用の関係から日本人に馴染みが深い納豆などが食べられないなどの不利益がありました。それに対して近年、食事制限などのわずらわしさのない新しい抗凝固薬が開発され、その予防効果はワルファリンと遜色ない、または同等以上の成績であると、新薬開発の重要性が紹介されました。
最後に髙田委員長から、「治療に対する医師の満足度と薬剤の貢献度」のグラフが紹介され、「脳梗塞」や「骨粗しょう症」は薬剤の貢献度も治療の満足度も新薬の登場により高く、その反対に例えば「アルツハイマー型認知症」などは革新的な新薬の創出が期待されることが示されました。そして、「こうした満たされていない医療ニーズに応えられる新薬を1日も早く開発して患者さんにお届けし、生活の質を向上させることが、製薬協会員会社の使命だと認識しております」と締めくくりました。

「地域医療に挑む医療とくすりの関係」

石川県では過疎化がみられる地域がありますが、中能登町は医療スタッフが連携して、地域の健康を守る取り組みを行っています。在宅医療に取り組んでいる安田医院のVTRでは、薬剤師、看護師、介護士などの医療スタッフが連携して在宅医療に取り組み、中でも医師の幅広い疾患への対応と薬剤師の専門知識が重要なことなどが紹介されました。山岸氏から、「私は直接訪問医療に携わっていませんが、薬剤師さんは、きめ細やか、かつ正確な薬剤情報をおもちです。それを正確に患者さんに伝えていただく薬剤師さんは大事な存在だと思います」。また、橋本氏からは「今は、高齢者が増え在宅医療を受ける方が増えてきました。多くの方がくすりについて困ったことやトラブルを経験したことがあると聞いていますし私も経験しています。在宅医療は、医師だけでなく看護師、介護士、薬剤師といろいろな職種がかかわってくることで、本当にいい医療ができると考えています。これからそういう時代になっていくのではないでしょうか」とのお話しがありました。

「知っているようで知らないおくすりのことを学ぶ『おくすりQ&A』」

ゲストのお二人は会場のみなさんと一緒に「くすりの正しい飲み方」、「くすりの正しい保管方法」、「お薬手帳」についての○×クイズに参加しました。


○×クイズに答えるゲスト

「お薬手帳」の問題では、会場の○×が分かれました。橋本氏から、「お薬手帳には処方薬だけでなく、薬局で買ったくすりもすべて書いていただくと飲み合わせのチェックや健康の記録にもなります。サプリメント、健康食品も記入していただきたい。また、お薬手帳には、血圧や先生に聞きたいことなども記入するといいですよ」と説明がありました。収録後のアンケートには、「くすりの飲み方がよくわかりました」、「お薬手帳の有効活用法は勉強になりました」など、とても参考になったとの意見がたくさんありました。


○×クイズに答える来場者

「くすりの製造現場」

医師や薬剤師が安心してくすりを処方・提供するためにも、そして患者さんに安心して服用してもらうためにも、くすりの品質管理は製薬会社にとって大変重要な使命の1つです。今回は、石川県で唯一の新薬の製薬工場である参天製薬能登工場に協力をいただき、いかに厳重な品質管理と衛生管理のもとでくすりが製造されているかVTRにより紹介されました。目薬の汚染を防ぐためにほとんど人の手が入らないオートメーション化と外科手術室並みのクリーンな空気清浄度での製造工程、最後は検査資格をもつ人の目を通すことによる品質管理など、徹底した品質管理のもとチェックを重ねた製品を工場から送り出していることが紹介されました。
山岸氏からも、「おくすりは人の命にかかわる非常に大切なものなので、これだけの製造管理、品質管理はなくてはならないものです。万が一のときは迅速な対応ができるように維持することが非常に大切なことです」とのコメントがありました。
その後、「目薬の正しいさし方」や「目薬の保管方法」についてゲストの辰巳氏の実演を交え、橋本氏から解説がありました。

「新薬の研究開発とそれを支える『治験』」

沢医科大学病院 臨床試験治験センターの協力のもと、新薬を開発するうえで大切な「治験」についての内容を紹介するVTRが上映されました。同センター 部長の西尾眞友氏から治験とはどのようなものか、治験の流れ、治験コーディネーターについて説明がありました。同センター臨床研究コーディネーター相川正則氏からは、治験コーディネーターの具体的な役割や業務、治験に参加することによるメリット、デメリットなどについて紹介がありました。また、実際に治験に参加した患者さんも登場し、治験に参加した経緯や参加して良かったという話しも紹介されました。そしてVTRの最後には西尾氏から「新しいくすりを世に出すには『治験』は欠かせない過程であり、患者さんやご家族の協力によって新しい医療が発展していきますので、十分な説明を受けご理解いただき、ぜひご協力いただきたい」とのコメントがありました。
その後、髙田委員長よりゲストへのクイズを交えて新薬の開発の過程が解説されました。1つの新薬として患者さんのもとに届くまでには、おおむね9年から17年と長い年月がかかること、また、研究開発には数百億円、中には1千億円以上もかかるものもあり、さまざまな産業の中でも医薬品産業は研究開発費の比率が高いことが特徴であると紹介されました。

「製薬産業を広く理解していただくための『製薬協広報活動』」

髙田委員長から、製薬協の広報活動について紹介があり、このようなテレビシンポジウムの開催や、新薬や製薬産業の貢献と挑戦を理解いただくためのキャンペーン、製薬協のウェブサイトが紹介されました。髙田委員長は「これからも積極的なコミュニケーションを展開していく」と述べました。
最後に、辰巳氏から「今日の話しを聞いて改めて新薬の開発が楽しみになりました。頑張ってください」、越村氏からは「研究中のものが早く開発されて、これまで治療薬がなかった病気の子供たちも健康にすくすく育つ日本が広がっていけばいいと思います」との感想がありました。司会者からの「長い人生を健康に過ごすためにも、これからもより良い新薬の登場が待ち望まれます。私たちもくすりについてしっかり理解し、正しく使い、くすりと上手に付き合っていきたいと思います」とのあいさつに対する会場からの大きな拍手とともに公開収録は終了しました。


出演者のみなさん

(文:広報委員会 コミュニケーション推進部会 加藤 実枝子)

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