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製薬協特別番組 テレビ信州
「学ぼう!!おくすりのこと~健康長寿を考える~」公開収録を開催

2014年9月27日、長野市の勤労者女性会館しなのきにおいて、製薬協特別番組「学ぼう!!おくすりのこと〜健康長寿を考える〜」の公開収録を行いました。当日は70名を超える市民の方が参加し、健康長寿のために気を付けたい〈疾患〉と、それらの治療に必要なくすりの〈製造〉〈開発〉について、出演者の方々と一緒に楽しく学ぶ機会となりました。なお、当日の様子は11月1日にテレビ信州にて放送されました。

2014/11/10

会場風景
会場風景

出演者
出演者

学ぼう!! おくすりのこと

 広報委員会コミュニケーション推進部会では、研究開発志向型製薬企業および医療用医薬品が果たしている社会的役割の重要性について、広く一般の方々に理解していただくことを目指して、2014年度も地方テレビ局とタイアップして公開収録とテレビ放送を実施しました。
  この度の公開収録には、信州大学 整形外科 准教授の内山茂晴氏、長野県薬剤師会 常務理事の高田弘子氏に加え、長野県出身の俳優・倉石功さん、タレント・中島史恵さんがゲスト出演し、製薬協からは川原章専務理事が参加しました。
  番組の冒頭で川原専務理事より、くすりには病院で処方される「医療用医薬品」と、薬局やドラッグストアで購入できる「一般用医薬品」があり、そのうち医療用医薬品には「新薬」と「ジェネリック医薬品」の2種類があると説明がありました。そして製薬協は、患者さん・医療関係者の皆さんの協力を得て創り出される新薬を開発する研究開発志向型の製薬会社72社で組織している団体であることの紹介がありました。

平均寿命と健康寿命

 長野県民の平均寿命は男性が80.88歳、女性が87.18歳で、どちらも47都道府県の第1位であり、がんや心疾患の死亡順位も全国最低レベルにあることが紹介されました。加えて長野県は高齢者の医療費が全国44位と低い水準にあり、健康志向の高い県であることも紹介されました。内山氏から「長野県はかつて脳卒中で亡くなる方が非常に多かったが、これを改善するために医師や保健師が一体となって減塩や生活習慣を見直す運動を地道に続けたことが実を結んだと思う」とのコメントがありました。
  同時に長野県の健康寿命に関しても紹介がありました。健康寿命とは日常的に何らかの支援や介護を必要としないで自立した生活ができる寿命のことです。長野県の健康寿命は、男性が71.17歳で全国6位、女性は74.00歳で17位と、さほど上位ではありません。つまり長野県民は、平均して人生最後の約10年間を何らかの支援や介護を必要としていることになります。その原因として「脳血管障害、認知症、衰弱などがありますが、最も多い原因は骨や筋肉などの運動器の障害であり、その中でも大腿骨や背骨の骨折によって寝たきりになるケースが多くみられる」と内山氏から紹介がありました。

収録風景
収録風景

健康寿命に大きく影響する病気—骨粗しょう症—

 寝たきりなどによって健康寿命にブレーキをかける骨折の中で、最も多い原因が「骨粗しょう症」という病気です。骨粗しょう症は加齢や、女性の場合は閉経によって、古い骨を溶かす細胞と新しい骨を作る細胞のバランスが崩れてしまうことによって骨がもろくなってしまう病気です。
  骨粗しょう症はくすりによる治療を「続ける」ことに課題がありました。その原因として痛みなどの自覚症状が少ないことと、従来の骨粗しょう症のくすりには、服用時間や服用方法に多くの決まり事があったことが挙げられます。しかし、新薬の開発は目覚ましく、現在は4週間に1度の服用で済む飲み薬や注射剤、点滴剤が開発されています。また6ヵ月に1度の皮下注射でもその効果が確認されており、骨粗しょう症治療の選択肢は広がっています。こういった新薬の登場により、患者が骨粗しょう症の治療を続ける際の負担は大きく軽減しました。高田氏は薬剤師の立場から、「多くのくすりを飲んでいる高齢の方にとって、骨粗しょう症治療のくすりを服用する際の負担軽減は非常に大きなメリットです。くすりの説明をする時にも理解していただきやすいという利点でもあります」とコメントがありました。内山氏からは「健康長寿を目指すには、骨折予防が大事です。骨粗しょう症であるのに、治療を受けている方は全体の2割程度しかいないともいわれています。特に高齢の方は定期的な検査や検診を受けてください」とのコメントがありました。
  川原専務理事は、治療に対する医師の満足度と薬剤の貢献度を表したグラフを紹介しました。「骨粗しょう症のくすりは、以前は治療満足度が低かったのですが、新薬の登場により現在は治療満足度や薬剤の貢献度が高い薬剤となっています。今後はアルツハイマー型認知症や肺がんなどにおいても、革新的かつ医療ニーズに応えられる新薬を1日も早く開発し、患者さんにお届けして生活の質を向上させることが製薬会社の使命である」とのメッセージが発せられました。

くすりの製造現場

 医師や薬剤師が安心してくすりを処方・提供するためにも、そして患者さんに安心して服用してもらうためにも、くすりの品質管理は製薬会社にとって大変重要な使命の一つです。今回はキッセイ薬品工業の松本工場と塩尻工場にご協力いただき、いかに厳重な品質管理と衛生管理のもとでくすりが製造されているかがVTRにより紹介されました。
  ゲストから「品質管理・衛生管理が想像以上に徹底されていることに、改めて驚きました」とコメントがあり、内山氏は「患者さんの治療に必要なくすりが、厳格な管理のもとに作られ、医療現場に届けられるためにも、製薬会社は大きな使命を担っている」、また高田氏は「くすりは効果・安全性はもちろんだが、品質が保たれてこそ安心して患者さんに処方できます。品質に関してはGMPという法律で厳密に管理されていることを聞き、安心感がより高まりました」とのコメントがありました。

くすりQ&A

 今回もゲストのお二方、会場の皆さんと一緒に「くすり」についての○×クイズが実施されました。くすりを服用する時に、知っているようで知らないことや、その背景にある理由を知ることによって、今後、より正しくくすりと付き合うための気づきがあったのではないかと思います。

くすりの誕生

 川原専務理事より、新薬ができる過程についての説明がありました。基礎研究から非臨床試験、臨床試験を経て当局への申請・審査、そして承認に至るまで、1つの新薬ができるまでにはおおむね9年から17年の歳月がかかること、また開発費も数百億円から、中には1,000億円以上かかるものもあることが紹介されました。VTRでは信州大学医学部附属病院の臨床研究支援センターにご協力いただきました。松本和彦副センター長から治験の各段階における詳しい説明がありました。長谷山貴博治験コーディネーターからは治験コーディネーターの具体的な役割について説明があり、その存在が患者さんにとって安心を与える非常に重要な役割であることが紹介されました。

最後に

 川原専務理事より、「医療用医薬品を製造している製薬産業は、一般の人にはなかなか知る機会のない産業かもしれません。一般の皆さんに製薬産業を理解してもらうために、製薬協ではさまざまな活動を通じて医薬品に関する情報やメッセージを発信しています」とのコメントとともに情報やメッセージの具体的な発信ツールが紹介されました。
  出演者の皆さんからも「健康長寿になるために気を付けなければならないことがよくわかった」、「くすりの開発から誕生までのいろいろなことを教えてもらい、くすりに対しての付き合い方が変わりました」などの感想をもらい、司会者は「くすりのことを理解し、ともに健康長寿を元気に喜べる生活を送りましょう」と締めくくって、『学ぼう!!おくすりのこと 〜健康長寿を考える〜』は終了しました。

(文:広報委員会 コミュニケーション推進部会 井内 秀樹)

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