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小学生を製薬工場に招き見学会を開催

広報委員会では若年層を対象としたくすりの教育啓発活動の一環として、毎年夏休みの時期に製薬会社の工場見学会を実施しています。2013年度は7月24日に持田製薬工場株式会社(栃木県大田原市)にて「くすりの工場見学会」(主催:朝日学生新聞社、協賛:日本製薬工業協会)を開催し、小学校5年生・6年生の児童および保護者12組24名が参加しました。くすりゼミナール、最先端の設備を備えた工場の見学や注射剤製造設備での作業服の着衣体験等を通じて、くすりの正しい飲み方や、確かな品質の製品を届けようという工場で働く人々の日々の努力を理解し、くすりの大切さや開発・製造の大変さについて考える良い機会になったのではないかと思います。

2013/09/20

挨拶・施設紹介

  多くの応募者の中から選ばれた計12組の親子が、持田製薬工場株式会社にて行われた「くすりの工場見学会」へ参加しました。緑の木立に囲まれた白く大きな工場に到着するとすぐ、正面玄関前で記念撮影が行われました。
  次に、研修室で「開校式」が行われ、主催者(朝日学生新聞社)、製薬協、参加児童、持田製薬工場から、それぞれ挨拶がありました。
  製薬協・藤井委員長からは、「今日は普段見ることのできない工場の製造現場を見ることができるので、大きな好奇心を膨らませて楽しみにしていただきたい。また、くすりゼミナールではくすりを使う際のためになる話を聞けるので、どしどし積極的に質問してください。今日の見学会を夏休みの楽しい1ページにしてください」と挨拶がありました。
  続いて参加児童の自己紹介がありました。応募の動機として、普段、自分や家族の飲んでいるくすりが実際にどのように作られているか製造現場を見てみたいという児童が多数を占めました。また、夏休みの自由研究に活用したいという児童もいました。総じて参加した児童のくすりについて知りたいという意識の高さをうかがうことができました。
  持田製薬工場の稲垣社長からは、参加者への歓迎の意とともに、医薬品製造にあたり高い品質のくすりを医療現場に届けるために、日々、細心の注意と努力を払っているとの説明がありました。また、工場総務部の松浦氏から、くすりは多くの規則に基づいて作られており、人による間違いを最小にすること、汚染や品質低下を防ぐ努力がなされていること、また、「自然との調和」の精神を掲げ、環境保全の努力を行っているとの説明がありました。

くすりゼミナール

  製薬協・広報委員会の三谷委員が白衣姿の講師となり、くすりの歴史や種類、新薬の開発期間や正しいくすりの飲み方などについて説明しました。三谷委員は、児童たちにわかりやすいよう、丁寧に、ゆっくり、にこやかに、クイズを交えながら終始和やかな雰囲気でゼミナールを進めました。「くすりの開発にかかる期間は?」という新薬を生み出すことの大変さや、「食間とは?」「カプセルを分解して飲んでも良いか?」という服用に関するクイズについて、大多数の児童たちが正解を示すなど、小学生のくすりに対する理解の正しさに驚かされました。

工場見学

   参加者は親子6組ずつの2グループに分かれ、白衣、帽子、専用の上履きをつけ、エアーシャワーを浴びて、いよいよ工場見学となりました。見学コースは、原材料および製品倉庫→経口剤などの第1製剤棟→注射剤などの第2製剤棟で、各工程の責任者から説明を受けながら主に見学通路からガラス越しに見学しました。工場の方から、「錠剤の作り方は料理に似ている」と、ホットケーキの作り方になぞらえ、材料の確認、分量の計測、粒をそろえること、混合など児童にもわかりやすい説明があり、また、打錠については実際に用いる杵と臼の役割をする金属を児童たち1人1人が手に取り、確認することができました。検査については、機械による自動検査と、人による目視検査が行われており、目視検査については半年間の教育と年2回の社内試験に合格することが必要とされ、熟練の作業員の厳しい目で品質をチェックしていることが説明されました。第2製剤棟の凍結乾燥工程では、人が直接介在せず、オートメーションで製造されているとのことでした。
  工場ではコンピュータ制御された機械によってくすりが高速で作られており、ラインにはほとんど人がいない様子に児童たちは驚いていたようで、終始熱心にメモを取っていました。

工場見学にてメモを取る児童たち
工場見学にてメモを取る児童たち

無菌作業服着衣体験

 注射剤製造設備の操作等を行うエリアで使用する無菌作業服を児童たちが実際に着て、よりクリーン度が高いエリアにたどり着くまでに、人が汚染を持ち込むわずかな可能性をもなくすために手間をかけ、着替えを繰り返すことの意味を学びました。また、浮遊微粒子を除去した空気を提供するヘパフィルターの役目も実演され、研修室内で数万個/feet3あった浮遊微粒子が、へパフィルターを設置することによって0個となっていました。このような努力や設備によって、製品の品質が保たれていることも学びました。児童たちは、つなぎを床につけないように着るのが難しい、ゴム手袋がくっついてうまくはめられない、重ね着が多く暑い、など悪戦苦闘していました。

無菌作業服着衣体験の様子
無菌作業服着衣体験の様子

グループ討議

 工場見学の後、参加者は親子各3グループに分かれて、見学会の感想やくすりに関する疑問についてグループ討議を行いました。今回の成果として、「くすりは安全でないといけない」「製品の品質を維持するために工場の清潔を保つことは大切だ」「環境への配慮も大切だ」という認識を参加者で共有できたようです。また、「工場でみかける人の数が思っていたより少ない」「1日に何個くらいの新薬の候補が作られているのか」といった質問に各テーブルの広報委員らが答えました。最後に製薬協・仲谷専務理事から挨拶があり、今回の工場見学を振り返り、ポイントをまとめました。

 今回の見学会の開催にあたり、持田製薬工場株式会社の各部門の方々に多大なご協力をいただきました。
 当日の見学会の模様は、9月の朝日小学生新聞に掲載される予定です。また、掲載面をポスターにして全国の小学校約7,500校に配布する予定です。

グループ討議の様子
グループ討議の様子

(文:広報委員会 コミュニケーション推進部会 深谷 康博 )

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