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小学生を製薬工場に招き見学会を開催

広報委員会では若年層を対象としたくすりの教育啓発活動の一環として、毎年、夏休みを利用して、児童および保護者を招き、製薬会社の工場見学会を実施しています。2011年は7月25日に塩野義製薬(株)摂津工場(大阪府摂津市)にて見学会(主催:朝日学生新聞社、協賛:日本製薬工業協会)を開催し、小学校中学年から高学年の児童および保護者15組30名が参加しました。

2011/09/08

多くの応募者の中から選ばれた15組の親子(大阪府7組、兵庫県2組、愛知県・奈良県・岡山県・三重県・東京都・京都府 各1組)が、JR千里丘駅に集合し、今回の見学会の会場の塩野義製薬(株)摂津工場へチャーターバスで移動しました。摂津工場は大阪市近郊の住宅地に隣接し、たくさんの緑に囲まれた広大な敷地の中で、同社の独自の技術を駆使し数多くの優れた医薬品を製造しています。当日は曇り空の中、元気な蝉の鳴き声が参加者全員を出迎え、全員、玄関で上履きに履き替えて、製剤棟にあるレセプションルームに集合し、見学会を始めることができました。

挨拶・施設紹介

レセプションルームにて、工場見学に先立ち、主催者(朝日学生新聞社)より挨拶と一日のスケジュールの説明がありました。その後、製薬協大槻広報委員長から、製薬協の紹介とともに、小学生の時にくすりの工場見学会に参加したことが、くすりの研究者を目指すきっかけとなったという自身のエピソードの披露があり、今回参加された児童に対し、今日一日、工場を見学することによりたくさんの感動を体験し、それを家族や学校の友だちなどたくさんの人に教えてあげて欲しい、との挨拶がありました。
次に、参加者全員の自己紹介がありました。児童の皆さんは少し緊張した面持ちでしたが、保護者の中にはユーモアを交えながら一日の工場見学への期待感を言葉にした方もありました。製薬協広報委員をはじめとする関係者の自己紹介に続いて、摂津工場の山中工場長より挨拶がありました。挨拶の中で、1957年に制定された「シオノギの基本方針」についての説明があり、製薬会社で働く人々がどういう思いで薬作りに取り組み、医療従事者や患者に薬を届けているのかを参加者に語りました。その後、DVDにてくすりの副原料の製造工程についての紹介がありました。

昼食

製剤棟玄関前で参加者全員の記念撮影をした後、工場敷地内にある食堂に移動し、関係者も交えて昼食をとりました。参加者の中には、こういった工場見学に何度も参加している方もいましたが、ほとんどの方はくすりの工場見学は初めてのようで、午後からのくすりの製造現場の見学に期待感を示していました。食堂で昼食をとっている社員が色の違う工場服や白衣を着ていることに興味津津な児童もいました。

くすりゼミナール・工場見学

昼食をとりながら参加者同士、あるいは関係者との会話により、当初の緊張が解け、なごやかな雰囲気になったところで、製剤棟にあるレセプションルームに戻り、くすりゼミナールが始まりました。広報委員会の三谷委員が講師となり、くすりの成り立ち、研究、その種類、正しい飲み方について、クイズを交えて、わかりやすく説明しました。くすりという言葉の語源の説明では「薬缶」の読み方を尋ねたところ、たくさんの児童が積極的に手を挙げ、新しいくすりが生まれる確率や研究を始めてからくすりが使えるまでの年月を尋ねるクイズ、また「食間」という場合にはくすりをいつ飲むのかというクイズではほとんどの参加者が正解で、皆さん事前にかなり勉強しているようでした。なかには、製薬協のウェブサイトをすでに見ている児童もいました。
工場見学は2つのグループに分かれて製剤棟、物流センターとシオノギ分析センターを見学しました。製剤棟は固形製剤を製造しており、中間製品→コーティング→造粒加工→打錠→検査→カプセル充填→包装という製造工程の現場を見ながら説明を受けました。くすりの製造というあまりなじみのない現場をガラス越しに児童は食い入るように見つめ、説明者にたくさんの質問をしていました。摂津工場の物流センターはすべて自動制御で動いています。11,500ものパレットを保管することができ、その物流倉庫の大きさとくすりの入った段ボール、パレットが自動制御で動く様子に児童は目を輝かせていました。シオノギ分析センターでは白衣にゴーグルを着けて見学をしました。pH計、溶出試験器、液体クロマトグラフィー、恒温恒湿庫についての説明を聞き、くすりの品質を保つためにどのようなことを調べるのかを勉強しました。

グループ討議

工場見学の後、参加者は児童、保護者それぞれ3つのグループに分かれて、それぞれのグループに工場のスタッフや製薬協の委員が加わり、見学会の感想やくすりに関する疑問について討議を行いました。児童からは、工場見学でわからなかったことについて次々と質問があり、なかには工場のスタッフや製薬協の委員に対し、なぜ製薬会社に入ったのか、製薬会社で働いていて一番苦労していることは、といった質問までありました。
最後に千葉医療消費者部会長から挨拶があり、製薬会社が社会に貢献していることを示す具体的な事象の紹介がありましたが、挨拶の中で、今回工場見学に参加して、将来、製薬会社で働きたいと思った人はいますか、との問いかけに数名の児童から勢いよく手が挙がったことが印象的でした。

最後に

今回の見学会の開催にあたり、塩野義製薬(株)摂津工場 山中工場長をはじめ、各施設の皆さま方には多大なご協力をいただきました。見学会の模様は、参加した児童15名の見学ノートへの執筆原稿とともに朝日小学生新聞に9月に掲載予定です。また、掲載面をポスターにして全国の小学校7,500校に配布される予定です。

(文:広報委員会 河村 真)

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