イベント・メディア向け情報イベント・メディア向け情報

「第22回広報研究会」を開催

製薬協広報委員会主催の第22回広報研究会が、2010年10月15日、経団連会館にて開催されました。今回は「企業広報と危機管理」をテーマとして、元内閣安全保障室長の佐々淳行氏に講演していただきました。94名の会員会社広報部門関係者が熱心に聴講しました。

2010/12/27

広報研究会について

製薬協広報委員会では、委員および会員会社の広報担当者を対象として研修会を開催しています。広報研究会は、企業広報やIR、リスクマネジメントなどの広報担当者が日々の業務で直接かかわるテーマを取り上げています。今回は、元内閣安全保障室長の佐々淳行氏に「企業広報と危機管理」について講演していただきました。
以下にご自身のエピソードも含めた、講演内容の一部を紹介します。


佐々淳行氏

講演要旨

会社の広報活動には守りと攻めがあり、通常は、攻めの広報で、自社の良い点を伝えて知名度を上げ売上を伸ばすやり方です。一方、守りの広報には方法論がありますので是非皆さんにマスターしてほしいと思います。まず皆さんに紹介しておきたい戒めがあります。

キョクトツタキギヲウツスハオンタクナク、ショウトウランガクジョウキャクトナスヤ(漢書 霍光傳)

これは警察庁警備課長時代に陽明学大家の安岡正篤先生から受けた言葉ですが、意味は「昔山の中に宿屋があり、そこを旅人が通りかかると、煙突が曲がり積んである薪に火の粉が降りかかりそうでした。そこで旅人が『危険ではないか』と忠告をするが、主は聞く耳を持たず追い返した。旅人は折角忠告したのに何の恩恵もありませんでした。第2の旅人が通りかかると、前の旅人の忠告通り薪に火が移り火事になっていたので、髪を焦がし額をただれさせて消火に努めました。主人は大いに感謝し肉や酒でもてなしました。しかし、近所の人が『それはおかしい。本当に感謝すべきなのは事前に忠告した旅人ではないか』と言うと、主人が恐れ入った」ということです。
何か起こりそうだという情報をしっかりと集め、対策を講じて火事を起こさないことが望ましく、死に物狂いで消火するのは次善の策なのです。もし何も起きなければ、誰にも認めてもらえませんが、それは、危機管理担当者の悲哀と言うべきものです。社会科学は自然科学と違って実験不可能です。時間は巻き戻せませんし、指揮官によって結果が変わります。私が30年以上仕えた、警察庁長官や官房長官をされた後藤田正晴さんという方がおられました。「取り繕った報告ではなく、耳を塞ぎたくなるような事実を勇気を持って報告せよ」との訓示を受けました。私も、「悪い報告にも嫌な顔や怒ったりせず聞いてほしい」と求めましたが、嫌な顔はされます。しかし最後には声を絞り出して、「ご苦労さん」と言ってくださいました。悪い情報は待っていても上司には伝わりませんので、皆さん自身もこうした修行をしてください。また、報告は要約のうえ要領よく3点に取りまとめる訓練をしてほしいと思います。互いに時間は無限ではありませんので、事実、情勢判断、意見具申が含まれれば十分です。

最後に

講演の後には活発な質疑が行われ、参加者の危機管理広報への関心の高さがうかがえる研究会になりました。
最後に、大槻広報委員会委員長から総括と閉会の挨拶があり、盛会裏に研究会を終了しました。


会場の様子

(広報委員会コミュニケーションツール部会 吉崎文博)

このページのトップへ

  • キャンペーン
  • 製薬協ニューズレター メールマガジン登録はこちらから
  • くすり研究所
  • 治験について
  • グローバルヘルス
  • Stop AMR 薬剤耐性に対する製薬協の取り組み
  • APAC
  • くすりの情報Q&A
  • 製薬協のテレビCM