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患者会を招いて製薬会社工場見学会を実施
万有製薬株式会社妻沼(めぬま)工場を見学

製薬協広報委員会では医薬品と製薬産業をご理解いただくとともに患者会の方々とのコミュケーションを目的とした医薬品関連施設の見学会を開催しております。今回は2010年3月24日に万有製薬株式会社妻沼工場を訪問しました。2000年にスタートしたこの見学会は9回目となり、関東近郊の患者会17団体、29名の方々が参加しました。

2010/05/11

工場へ向けて出発

3月半ばを過ぎてから春らしい気候が続いていましたが、当日はあいにくの雨でした。バスの乗り降りや工場内を移動するときも少し不便でしたが、多くの患者会の方々が参加しました。参加者の多くはJR熊谷駅に集合し、バスで万有製薬株式会社妻沼工場に向かいました。

工場到着

工場到着後、オリエンテーションがありました。はじめに万有製薬の鈴木生産本部長より挨拶があり、万有製薬が1915年に創業してから今日までの歴史と、この工場では国内で販売されている全製品を製造している旨の説明がありました。広い工場敷地を利用して毎年、「さくらまつり」や「環境教育プログラム」といったイベントも開催しており、「よき企業市民」としての社会・地域とのふれあい活動を大切に考えていると述べました。
続いて、製薬協ペーシェント・グループ部会の内藤部会長より部会の活動紹介がありました。次に、MPS/LEAN推進部の藤森マネージャーより妻沼工場の紹介がありました。妻沼工場は東京から北西に約80km離れた埼玉県熊谷市に所在する1982年に開所された歴史のある工場であり、現場力を強化し、高い安全と品質管理に力を入れ、「低コスト」、「低在庫」、「効率化」することを目指しているとの説明がありました。

工場見学

参加者は6班に分かれ、製剤工程と包装工程を見学する方々に分かれて工場を見学しました。製剤工程では、固形製剤である内服薬と無菌製剤の点眼薬の製造工程を見学しました。製造工程のエリアに入るためには異物の持込を防ぐため、一次更衣室で着てきた服を脱ぎ、二次更衣室で専用のスーツを着用します。その後、全自動の手洗い機、エアシャワーを浴びて工場内に入るという徹底された体制に参加した患者会の方々も驚いていました。原料をふるいにかけたり、粉砕して決められた量を量る「秤量しょうりょう」や「打錠」などの工程を見学しました。点眼薬の製造工程では、空気をいろいろなフィルターでろ過をして無菌状態にする工程を見学しました。
包装工程では、錠剤や顆粒、液剤などさまざまな剤形の医薬品が包装されて物流倉庫まで運ばれる様子を見学しました。できる限り機械化を進めた工場の正確で安定した作業に、見学者の皆さんからは感心の声があがっていました。オートメーション化された工程、人の手による作業が入る工程、いずれの工程においても医薬品の品質を厳しく管理するためのさまざまな工夫がされていました。海外で製造された医薬品を輸入し日本で包装し出荷する際の品質管理では、日本の高い品質基準にあわせて厳しく検品されているという説明も聞きました。

活発な質疑応答

工場見学を終えた後の質疑応答では、「少ない人数で仕事をしていますが、モチベーションを維持するのに、どのようにしていますか」という質問に対して、工場の方から「朝礼などを行って上司とのコミュニケーションをよくしたり、数年前に導入したボード(廊下にある掲示板)に、どのような機械で、どのようなスケジュールで、担当は誰なのかを明記した一覧表を掲示することによって、誰が機械を動かしているのか誰でも一目瞭然にわかる状態にしました。こういった工夫でモチベーションアップにつなげています」との回答がありました。この他、万有製薬の新薬開発の取り組みについての質疑応答もありました。

最後に

今回の患者会を招いての工場見学会では、実際に医薬品を製造している製剤工程、包装工程へ入室しての見学を初めて実現しました。製造現場を間近にご覧いただくことにより、高品質な医薬品製造への取り組みを実感いただけ、製薬産業への理解がさらに深まったことと思います。


製剤工程の見学風景

(文:広報委員会 ペーシェント・グループ部会 喜島智香子、小嶋美子)

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