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小学生親子を製薬工場に招き見学会を開催

広報委員会では若年層を対象とした薬の教育啓発活動の一環として、製薬工場の見学会を実施しています。今年は夏休みが始まったばかりの7月23日、小学校高学年の児童と保護者10組を製薬工場に招き、見学会(主催:朝日小学生新聞、協賛:日本製薬工業協会)を開催しました。最新の製薬工場の設備や機械を前にして参加した子どもたちは目を輝かせていました。本工場見学会を通じて、くすりの大切さを理解し、くすりに興味をもつ子どもが一人でも多く出てくれることを期待しています。

2009/09/04

世紀の皆既日食から一夜明けた7月23日の朝、全国の多数の応募者から選ばれた10組の親子(三重県6組、関西2組、愛知・東京各1組)が、三重県の近鉄白子駅に集合、今回見学会の会場となった大日本住友製薬鈴鹿工場へバスで移動しました。工場到着後、開会式が行われ、主催者(朝日小学生新聞)の挨拶とスケジュール説明、田本鈴鹿工場業務管理部長より歓迎の挨拶があり、参加者一人ひとりの自己紹介へと進みました。次に昼食の時間をとり、美しい芝生の庭が見えるきれいな食堂で社員の方々と同じメニューの食事をしました。お腹も膨れ、緊張気味であった参加者にも笑顔が戻ってきました。

プレゼンテーションと工場見学

工場見学に先立ち、製薬協を代表して白井医療消費者部会長から、「製薬協は新しい治療薬の研究開発をしている製薬会社69社の集まりで、正しいくすりの使用法に関する啓発活動をしています。今回は150組近い応募者があり15倍の倍率の中から選ばれた皆さんは、ぜひ今日経験し学んだことをお友だちにも伝えてください」との挨拶がありました。続いて、工場側から大日本住友製薬鈴鹿工場の概要紹介がありました。鈴鹿工場は名古屋ドーム4個分、20万平方米の広さで、原薬の製造から製剤・包装工程まで医薬品の一貫製造を行っていること、今日は最近完成した最新の固形製剤棟が見学できることなどの紹介がありました。また、製薬工場を理解するための基本的な事項を、小学生にもわかりやすい言葉で説明(たとえば、GMPとは何時、何回製造しても、同じ品質の医薬品を作るための仕組やルールであること)がありました。その後、ビデオ「くすりの生産について」を見て、「秤量→造粒→混合→打錠→コーティング→PTP包装→箱詰め→品質検査→出荷」といった一連のくすりの製造工程を学びました。
工場見学は2班に分かれて固形製剤工場と包装工場を見学しました。製剤工場では、粉立ちする工程は小部屋で区切られた作業室で一種類のくすりだけを製造し、機能分離廊下を採用した一方通行の動線で、異物や他の薬が混入することを防止していることを学びました。工程の進行に従い物質が重力によって上から下に移動するように機械が垂直に配置されていることや、工場建屋内を縦横に走るスタッカー・クレーンで原料などが自動搬送され生産の効率化が図られていることを理解しました。続いて、建屋の基礎の部分を見学しました。製剤工場は免震構造を採用しており、震度6の揺れを震度2まで減衰することが可能で、万一の大地震に際しても薬の安定供給責任を果たすための工夫がされていることを学びました。ガラス越しの見学スペースから工場の特徴の説明に、子どもたちは熱心にメモを取っていました。
包装工場では自動化ラインを身近に見て、ロボットのしなやかな動きに驚きの声が上がりました。入口近くの見学用のガラス窓には瞬間調光ガラスが採用され、見学時には透明ガラスとなり部屋の中の様子が見えますが、普段はすりガラス状となっていて光による製品の劣化を防止しており、ここでも高品質を目指す医薬品生産の工夫を学びました。

「くすりゼミナール」開講

休憩を挟んで、医療消費者部会手作りの教材を使った「くすりゼミナール」を開講しました。ここでは教育啓発プロジェクトメンバーが講師となり、くすりの語源や歴史から現代の新薬開発までのくすりに関するさまざまな話題を、クイズ等を交えて楽しく勉強しました。特にくすりにはさまざまな工夫が施されており、正しい飲み方をした場合に、効果が高く副作用も少ないことを簡単な実験も交えて勉強しました。実験は医療消費者部会員のサポートで参加者全員が体験することができ、液体の激しい色の変化など具体的に目で見て実感できる授業となり、くすりの適正使用の重要性を理解しました。

グループ討議

最後に、子どもと保護者のグループに分かれてグループ討議を行い、工場見学や「くすりゼミナール」に関連した感想、疑問などを話し合いました。子どもからは「製薬会社にはどうしたら入れるの」との質問もあり、製薬会社の仕事に興味を持ってもらったことはとても嬉しい瞬間でした。保護者のグループでは、糖尿病・がん・アトピーなど具体的な疾患に関する質問や服薬時間とお子さんの生活リズムの関係等、日頃の疑問や懸念が話題となり、薬剤師資格を持つメンバーを中心に丁寧に説明しました。

今回の工場見学会に際しては、大日本住友製薬鈴鹿工場田本部長をはじめとする皆様方に多大なご協力をいただきました。当日の模様は参加した子どもたちが「豆記者」となって9月初旬の朝日小学生新聞に掲載されるとともに、ポスター化して全国の小学校約2,000校に配布される予定です。


当日参加した皆さん

(文:広報委員会医療消費者部会 教育啓発プロジェクトグループ 久我 哲郎)

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