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患者会を招き医療施設等見学会を実施

「テルモメディカルプラネックス」を見学

製薬協広報委員会では、製薬産業および関連業界を正しくご理解いただくこと、また患者会同士の交流の場を提供することを目的として、患者会の方々を対象に「医療施設等見学会」を定期的に開催しています。
このたび、2008年11月20日に第8回目となる見学会が実施され、13団体から24名の参加者が、テルモ株式会社の医療関係者向け研修施設「テルモメディカルプラネックス」(神奈川県足柄上郡)を見学しました。「テルモメディカルプラネックス」は、さまざまな最先端の医療機器やシミュレーション設備を備え、医療関係者にトレーニングのプログラムや機会を提供する実践的スペースです。

2008/11/28


ホスピタルスタジオを見学する参加者

 見学当日は、空気は冷たいものの、雲ひとつない素晴らしい天候に恵まれました。東京駅に集合の後、バスに乗車し、約1時間半で「テルモメディカルプラネックス」に到着しました。この施設は、海と山に囲まれた自然豊かな地に建てられており、広々とした敷地に研究開発センターや情報管理センター、駐車場やグラウンドなどがゆったりと配置されています。
 テルモの皆さんに温かく出迎えられ、研修室にて見学行程の説明や参加者紹介を行った後、企業や施設の概要について説明を受けました。行きの車中で、NHKで放送されたテルモの人工心臓開発ストーリーを観賞していたこともあり、「人にやさしい医療へ」をビジョンに掲げるテルモの歴史や、最先端の医療に対する取り組みについて学ぶことができました。

医療を安心・安全に~充実した教育訓練施設

 「テルモメディカルプラネックス」は、医師・臨床工学士・看護師・薬剤師のほか、医学生などの医療関係者が、本物さながらの充実した設備を利用し、さまざまなシミュレーションや協同作業を通じて技術の向上を図ることのできる実践的研修用施設です。2つの棟からなる建物の中には、最先端の設備を備えたオペ室、X線造影室などがあるプラクティス・ゾーン、脳や心臓の血管モデルを実際に見たりカテーテル治療や静脈注射のシミュレーションができるシミュレータゾーン、ICUや病棟など一般の病院機能を作りこんだホスピタルスタジオ、在宅医療の検証や研修ができるような模擬住宅をもつ人間工学ラボ、研究・開発用の医工学ラボなど、各種医療機器を実際に見学しながら、その変遷を学べる展示室や大小の研修室などが整っています。また、設備の充実度もさることながら、集中したトレーニングを受ける受講者が、休憩の時間には十分リラックスできるように、との配慮から、館内にはところどころに彫刻や絵画が飾られており、また広く明るい窓からは外の山々や緑が目を楽しませてくれます。2002年に東棟、2006年に西棟が竣工したこの施設を利用する研修者の数は年を追って増加し、2007年には、10,000名を超えたということでした。

実際に体験してみることで理解が深まる

 テルモは、「体温計」「注射器」などでよく知られていますが、世界レベルの人工心臓をはじめ、人工血管や腹膜透析システムなどの機器はあまり一般的に目に触れる機会が少ないことから、製品の展示室では「これもテルモさんなんですね」など感心する声も多く聞かれました。世界一細い「痛くない」注射針の展示のところでは、「本当に細い! 素晴らしい技術ですね」「今後予防注射などにも、こういう痛くない注射針が出てくるといいですね」など、参加者は目を輝かせて見入っていました。
 また、放射線治療用のプロテクターをつけてみた患者さんからは、「こんなに重いなんて! こんな装置をつけて治療にあたっているなんて、かなりの重労働なんですね」と驚きの声があがりました。さらに、カテーテルの挿入トレーニング装置を使い、解説者の方が実際に画面を見ながら挿入する様子を見ては「この画面だけを見ながら、目的のところにカテーテルを入れるには、熟練の技が必要ですね」と一同感心し、コンピュータとシミュレータを使った静脈注射の体験をした参加者からは「こんなに難しいんですね」など、体験を通してさまざまな感想が飛び交いました。
 通常医療関係者向けのこの研修施設は、一般には公開されていませんが、今回は特別に患者会の方々に公開されました。こうした一般公開は、テルモにとっても初の試みということでしたが、担当者の方々からも、とても参考になったということで、今後も患者さんからの視点や意見も入れて、医療の安全性や経済性の追求に貢献していきたいという言葉がありました。また、「こうして開発された一つ一つの医療機器の恩恵で、何千人、何万人の生命が救われていくんですね・・・」という声に代表されるように、参加者の皆さんにも、医療従事者や機器や薬などの提供者側が、さまざまな取り組みを通じて医療の安全性や技術・治療成績の向上に取り組んでいることを感じていただけたようです。

「医療を提供する側の思いもわかり、患者としても頑張ろうと思った」

 参加者の皆さんのみならず同行したスタッフ一同も、学ぶことの多い見学会であったと思います。これまでも、参加した患者さんから好評を得ているこの見学会ですが、今回についても参加された全員が非常に有意義だった、と評価した上で、「医療者の苦労に近づくことができて、双方向の関係作りに役立つと思います」「こういう医療によって患者も支えられているんだということを実感しました。会に戻ってぜひみんなに伝えたい」という声が寄せられました。患者さん、医療従事者、機器や製薬などの関連産業が双方の思いや取り組みを発信し、理解しあう努力をしていくことで、明日の医療の向上につながっていくのだ・・・と改めて感じる一日となりました。

(文:広報委員会ペーシェントグループ部会 宮川 真理)

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