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第5回患者会セミナー、23団体35名が出席

「患者の権利とバイオエシックス」テーマに開催

広報委員会は、平成15年1月8日(土)、東京駅前の丸ビルを会場に、「『病気』ではなく『患者』を中心に患者の権利とバイオエシックス(生命倫理)」をテーマに第5回患者会セミナーを開催しました。

同セミナーは、1月8日(土)、丸ビル8階のコンファレンスルームに、早稲田大学人間科学部の木村利人教授を講師に迎え開催されました。木村教授は、平成13年6月に製薬協が開催した「患者中心の医療を考える国際シンポジウム2001」でコーディネーターを務めて以来の出演で、この日は、生命医科学技術や医療における倫理を追求する「バイオエシックス」について講演が行われ、その後、患者会の皆さんと質疑応答を行うという形で進行しました。 最初に木村教授は、70年代初めにベトナムで木村教授自身が発病し、帰国して日本で手術を受けた際に、医師が自分にでなく医学生に細かく病状を説明した日本の医療と、数年後、米国の病院で受診した際に、医師から「手術を受けるか受けないかは、患者であるあなたが決めることです。」と告げられた事例を比較し紹介しました。十分な説明を受け、疑問も解消し、最終的に手術を受けることを自分で決めたことの事例、つまり、これが「インフォームド・コンセント」であり、これを自ら体験したことを話されました。そして、その背景として、アメリカ病院協会が1972年に「患者の権利章典」を制定し、医療従事者は患者さんとの信頼関係に基づき患者の人権尊重に取り組んでいることを説明しました。

一方、日本においても、80年代から病院単位で「患者の権利宣言」を作成するところが出てきており、患者と医療従事者とが手を結び合い、病院の看護士が、入院する患者のために入院案内を作成しているなどの活動事例なども紹介しました。また、質疑応答では、参加者から、「精神疾患患者の権利について、米国ではどのように考えられているか」という質問があり、それに対して木村教授は、「米国では、精神疾患領域から患者の権利が最も早く始まったが、日本でも、ある精神疾患病院では入院病棟の鉄格子を取り除くことによって、病状が改善されるなど患者の人権を尊重する試みが成果を上げている。」と回答。最後に、「日本でもぜひ患者のエンパワーメントを拡げてください」と、患者会の活動にエールを送りました。

終了時刻になっても参加者からの質問が絶えない姿は、まさに2001年の国際シンポジウムの再現を想わせました。また、セミナー終了後も患者会の参加者が長蛇の列を作り、先生と熱心に話し込んでいた光景がとても印象的でした。

広報委員会ペーシェントグループ部会 谷江みゆき

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