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新薬のはなし くすりが生まれ、育つまで 製薬協のホームページへ

くすりを育てる大切なプロセス:育薬 患者さんとともに、よりよいくすりへ。

患者さんのよりよいくすりを求める声を反映

くすりには、より安全で効果があり、より使いやすいものへと、成長していくという大切な歩みがあります。この誕生後のくすりの道のりを、くすりを育てるという意味で『育薬』と呼んでいます。
くすりは発売された後、病院や診療所で性別、年齢、症状も様々な、多くの患者さんに使われるため、開発の段階では予測できなかったことが、初めてわかってくることも少なくありません。こうした実際の治療を通して得られた情報(みんなの声)をもとに、くすりの有効性や安全性の向上、使い方の改善、適応(症)の拡大などを行います。より患者さんの治療の向上に役立つくすりへと育て上げていくプロセスが『育薬』です。

図:発売後の安全性や使い方のチェックとフィードバック 市販後調査

くすりの進化の主な例

1どこでも服用を容易に ・・・・・・ 口腔内崩壊錠

たとえば、水を飲まなくても、口に含み、だ液によって溶かすだけで服用できる「口腔内崩壊錠」。これにより、高齢者など飲み込む力が弱い人、粉薬や錠剤をうまく飲めない人でも、くすりを規則正しく服用できるようになりました。

2くすりの効果がより長く持続 ・・・・・・ ニトログリセリン

狭心症の発作が起こらないようにコントロールするくすり、ニトログリセリンの貼付剤も登場しています。従来は、舌の裏側にとどめておく舌下錠でしたが、身体に貼り、皮膚から毛細血管にゆっくりと吸収させ、心臓に働きかけます。このように舌下錠から貼付剤に変わったことで、くすりの効果を持続させられるようになり、取り扱いも簡単になりました。

3生活に合わせた治療 ・・・・・・ インスリン製剤

従来のインスリン製剤は食事の30分前に注射し、食後の血糖値をコントロールするものでした。ところが注射後に何らかの理由で食事ができないと、患者さんの血糖値が下がりすぎ危険な状態になりやすいことが、医療現場から報告されました。現在は食事の直前に注射する「超速効型」をはじめ「速効型」「中間型」「遅延型」など多様なタイプが開発されており、患者さんの生活に合わせた治療ができるようになっています。

4副作用をプラスに転化 ・・・・・・ アスピリン

1899年、今から100年以上も前に開発された解熱鎮痛薬アスピリンは、長期間服用すると血が止まりにくくなるという副作用があることがわかっていました。このことから心筋梗塞や脳梗塞の予防に使えるのではないかという指摘が、医師や研究者たちの間であり、臨床試験が進められました。その結果、少容量で血栓の予防効果があることが認められ、現在多くの患者さんに使われています。まさに一世紀を費やして成長し続けるくすりといえます。

 

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