患者さんがくすりを服用するときに、知らず知らずのうちに間違った使い方をしていることが意外と多いようです。たとえば、自分で思いこんでしまって間違えやすい例を挙げてみました。あなたはどうですか、確かめてみてください。
例1
| くすりを『食間』に飲むというのは、食事中に飲むことだ」というのはちがいます。 |
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食間を「食事中」と思いこんでいる人が多いのですが、食間というのは食事と食事の間で、食後2時間くらいのことです。前に食べたものの消化が終わった頃で、吸収がよく、速く効かせたいくすりが適しています。食事中では吸収が悪くなってしまいます。
食前は食事の20~30分前で、胃の調子を整えるようなくすりです。食後は食事の20~30分後、胃の中に食物があることで、くすりが胃を荒らすのを防いでいます。
例2
| 「錠剤は噛んで飲んだ方が効き目が速い」というのはちがいます。 |
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錠剤を噛み砕いたり、カプセル剤を開けて中身を出したりして飲む人がいます。しかし、くすりの形状にはそれぞれ意味があり、それを無視した飲み方は危険な場合があります。たとえば、くすりの成分が胃に害を与え易いもの、あるいは胃より腸で効かせたいようなものは、錠剤にして表面をコーティングし、あるいはカプセルに入れるなどして、成分が溶け出るまでの時間を計算してつくられているのです。
例3
| 「水でなくても、くすりは飲める」というのはちがいます。 |
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飲み薬はコップ一杯(約200ml)の水か、ぬるま湯で飲むことを前提に作られています。水なしで飲んで、のどや食道に詰まらせると、そこで成分が溶け出して粘膜を傷つけます。水以外のもの、例えばジュースやコーラで飲んだ場合は吸収が遅くなり効き目も弱くなることがあります。アルコールと一緒に飲むと、肝臓はアルコールの分解を優先するため、くすりに対する作用が遅れ通常より高い濃度のまま全身に回ってしまいます。
これらはほんの一例にすぎません。当たり前のように思っていることも、少しでも疑問に感じたら、医師や薬剤師に相談して下さい。 |