製薬協加盟各社による、治療薬・ワクチンの研究開発の取り組みについて

アステラス製薬株式会社
  • 日本では、厚生労働省・国立感染症研究所における「新型コロナウイルス感染症の治療に用いる医薬品の基礎的なスクリーニング計画」の協力呼びかけに応じ、化合物を提供しています。
  • 欧州製薬団体連合会(EFPIA)・画期的新薬イニシアチブ(IMI)による「新型ウイルス治療薬の開発を目指した活動」への協力呼びかけにも対応しています。
  • 当社が保有する技術や開発・販売中の薬剤をCOVID-19の治療等に用いる様々な提案を社内で積極的に募集しており、社外からの提案とともに迅速な評価・検討をおこなっております。
  • この他にも各国政府からの要請に基づく研究段階にある化合物への提供要請に対応しています。

アストラゼネカ株式会社
  • 新型コロナウイルス感染症の予防薬開発に向けた臨床試験につなげるべく、モノクローナル抗体の同定を急いでいます。研究、臨床、薬事、製造の各分野から、ウイルス学、免疫学、呼吸器、タンパク質工学の専門家が50名以上参画し、新型コロナウイルス感染症の世界的な影響を最小限に抑えるための治療法の開発に最優先で取り組んでいます。
  • 新型コロナウイルスに感染し重症患者化した患者さんでの過剰免疫反応(高サイトカイン血症)に対する「Calquence(アカラブルチニブ)」の効果を評価することを目的とした、国際共同無作為化臨床試験の試験を開始することを発表しています。
  • 米セントルーク・ミッドアメリカ・ハートインスティチュートと共に、臓器不全などの重度の合併症を発症する危険性がある新型コロナウイルス患者さんを対象に、「フォシーガ(ダパグリフロジン)」の治療の可能性を評価するため、無作為化国際共同第Ⅲ相試験を開始することを発表しました。心血管、代謝、腎臓のリスク要因を有する患者さんにおいて、新型コロナウイルスによる病気の進行、合併症、および死亡のリスクを軽減させるかどうか評価します。
  • アストラゼネカと英オックスフォード大学は、Jenner InstituteとOxford Vaccine Groupが開発する新型コロナウイルスワクチン候補「ChAdOx1 nCoV-19」の世界的な開発・販売についての提携を発表しました。共同で開発を行い、臨床試験でワクチンが有効であることが示されれば、アストラゼネカが製造や供給を担うことになります。

エーザイ株式会社
  • 重症敗血症治療薬として開発を行っていた自社創製のTLR4(Toll-Like Receptor 4)阻害剤エリトラン(E5564)について、ドラッグ リパーパシングによる新型コロナウイルスに対する治療薬開発を目指す国際的ネットワークREMAP-CAP-COVID(Randomized, Embedded, Multi-factorial, Adaptive Platform-Community Acquired Pneumonia COVID)に参画し、新型コロナウイルスに感染が確認され、入院中かつ症状が進行している患者様を対象とした国際共同臨床試験を6月より開始する予定です。新型コロナウイルス感染症による肺炎等の重症化への関与が示唆されているサイトカインストームの原因となるサイトカイン産生において、複数のサイトカイン産生に関与するシグナル最上流のTLR4の活性化を阻害することで、患者様のサイトカインストームへの移行を抑制し、肺炎の重症化を防ぐことが期待されます。
  • ビル&メリンダ・ゲイツ財団がウェルカムおよびマスターカードと共に立ち上げたCOVID-19 Therapeutics Acceleratorに参加し、米国スクリプス研究所が進められるスクリーニングの化合物ライブラリー構築に、当社が持つユニークな約1,600の天然物化合物ライブラリーを提供しています。また、ワクチン候補に関し、抗体産生能力を高める免疫アジュバントE6020の提供を検討しています。
  • ロイバント社に導出した抗GM-CSFモノクローナル抗体Gimsilumabは、新型コロナウイルスによって引き起こされる免疫病理に関与すると報告されたGM-CSFを阻害することが期待されています。ロイバント社は新型コロナウイルス感染症による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対するプラセボ対象二重盲検試験を米国で実施しています。当社はGimsilumabの治験推進をサポートし、治験薬を提供しました。
  • 2月7日に厚労省を通じて日薬連や製薬協に依頼のあった「新型コロナウイルス感染症の治療に用いる医薬品のスクリーニングに用いる原薬の提供依頼について」への対応として、国立感染症研究所へ原薬を提供しました。

MSD株式会社
  • 当社は、抗ウイルス薬やワクチンの開発における多くの経験に基づいて、新型コロナウイルス感染症を研究するチームを擁しており、治療薬やワクチンの開発を加速するための共同の取り組みを、様々な研究機関と協力して行っています。新型コロナウイルスおよびその感染症の分子機構の研究と解明を行い、治療薬やワクチンのターゲットの特定するために、米国国立衛生研究所がリードしているAccelerating COVID-19 Therapeutic Interventions and Vaccines (ACTIV コンソーシアム)や、Institute for Systems Biology社と協業することを発表しています。

小野薬品工業株式会社
  • 慢性膵炎および術後逆流性食道炎の治療薬として承認済みの経口蛋白分解酵素阻害剤「カモスタットメシル酸塩」を用いた臨床試験実施に向けて検討を行っています。また、国内外の医療機関・研究機関からの要請に基づき臨床研究用製剤を供給しています。

グラクソ・スミスクライン株式会社
  • グラクソ・スミスクライン(GSK)は、当社が保有するサイエンス、テクノロジー、ポートフォリオ、およびリソースを活用したソリューションを提供し、このパンデミックに対する世界各国の対応を支援していきます。当社の第一の目標は、アジュバント技術を用いた、アジュバント添加COVID-19ワクチンを複数開発することにあり、現在、北米や中国を含め、全世界で7つの企業や機関と協力しています。アジュバントの活用は、1回の接種におけるワクチンタンパクの量が抑えられるためワクチンの生産数量を増やすことができ、ひいてはより早い時期により多くの人々にワクチンを接種することができるため、パンデミックの状況下においては特に重要とされます。
    ワクチンと並行して、GSKは治療選択肢の探索も続けています。4月以降、GSKはVir Biotechnologyと提携し、COVID-19や今後発生する可能性のあるコロナウイルスの大流行に対処できるよう、治療薬またはワクチンとして選択肢となりうる新規抗ウイルス抗体を同定しその開発を加速していこうとしています。さらに、GSKの市販および開発中の医薬品の中に、抗ウイルス活性を有する可能性があるものや、COVID-19に関連した症状の予防や治療で使える可能性のあるものがないか、スクリーニングを行っています。
    GSKの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組みはこちらのサイトから参照できます。
    https://jp.gsk.com/jp/media/covid-19/

KMバイオロジクス株式会社
  • 不活化ワクチン開発に向けた取り組み
    KMバイオロジクスは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する創薬支援推進事業の公募研究開発課題「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発(企業主導型)」に2020年5月に採択され、研究開発分担者である国立感染症研究所、東京大学医科学研究所及び医薬基盤・健康・栄養研究所との協業による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する不活化ワクチンの開発を開始し、実用化を目指します。
    2020年8月時点で動物での評価を開始しており、年内の国内臨床試験開始を目標に準備を進めています。さらに今後SARS-CoV-2とは別のコロナウイルスによるパンデミックが発生しても短期間で製造・供給対応できる体制の構築についても科学的に検証します。引き続き研究開発分担者の先生方をはじめ、厚生労働省や独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)とも密に連携し鋭意取り組んでまいります。
    また、当社は厚生労働省が実施する「ワクチン生産体制等緊急整備事業【第1次公募】」の事業者にも採択されました。当社が開発を進めている不活化ワクチンを国内に早期供給すべく、本採択により厚生労働省から交付される助成金を活用し、開発と並行して生産体制の整備も進めてまいります。

  • 弱毒生ワクチン開発に向けた取り組み
    AMEDが実施する創薬支援推進事業の公募研究開発課題「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発(アカデミア主導型)」において、東京大学医科学研究所 河岡教授が研究開発代表者として2020年5月に採択され、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する弱毒生ワクチンの開発」を開始しています。
    当社は研究開発分担者として参画し、当社が保有する技術・設備を活用し、非臨床試験用の弱毒生ワクチンの製造を担当します。

  • ワクチンの受託製造に向けた取り組み
    当社は、アストラゼネカ株式会社が日本へ導入する予定の新型コロナウイルスワクチンについて、国内安定供給に向けた協議を進めています。当社はアストラゼネカからワクチン原液の提供を受けて製剤化(バイアル充填・包装)を行い、Meiji Seikaファルマ株式会社が保管・配送を行い、アストラゼネカ株式会社と協力して国内流通に必要な準備を行う予定です。

  • 最新の情報は以下リンクよりご覧ください。
    https://www.kmbiologics.com/sustainability/covid-19/

サノフィ株式会社
  • サノフィでは、予防、診断、治療という包括的なアプローチを通じて、COVID-19との戦いに強い信念をもって取り組んでいきます。
    既存薬の適応拡大に向けた取り組みとして、IL-6阻害剤サリルマブ(ケブザラ®) について、入院中のCOVID-19患者におけるグローバル臨床プログラムの一環として、米国および欧州で治験が開始されており、日本もこのたび参加しました。また、新型コロナウイルスに対し、抗ウイルス活性を示す可能性が明らかになっているヒドロキシクロロキン(プラケニル®)について、世界保健機関(WHO)の国際臨床試験(Solidarity試験)を支援し、試験実施施設に無償提供しています。
    ワクチンに関しては、SARSの時の開発経験をいかした遺伝子組み換えワクチンを米国の政府機関(米国生物医学先端研究開発局)と共同で開発しています。今回、この公衆衛生上の危機を企業の垣根を越えて乗り越えようとGSKとこのワクチンについて提携を開始しました。GSKの持つアジュバントワクチン技術との相乗でより効果の高いワクチンの開発を目指しています。これらワクチンは世界を対象としたものです。さらにトランスレート・バイオと提携し、COVID-19に対する新規mRNAワクチン開発を行っています。

塩野義製薬株式会社
  • 当社は、パンデミックの早期終息による社会の安心・安全の回復に貢献するために、感染症を重点疾患領域に掲げる製薬企業として、公的機関やアカデミア、パートナー企業と連携し、COVID-19に対する治療薬やワクチンの開発などに鋭意取り組んでおります。

  • ワクチン開発に向けた取り組み
    当社が開発中のワクチンは、グループ会社のUMNファーマが有するBEVS注1を活用した遺伝子組換えタンパクワクチンです。現在、タンパク抗原候補の製法検討や分析法の設定等に取り組むとともに、共同研究先である国立感染症研究所において抗原候補およびワクチンに添加されるアジュバント注2候補の免疫原性試験が開始されております。抗原およびアジュバントを選定後、臨床試験開始に必要な安全性試験等を速やかに実施する予定です。
    当社は、年内の臨床試験開始を目標に、引き続き関係各省や独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)、国立感染症研究所等との協議・相談を行うとともに、早期提供が可能となるよう国内での生産体制の構築を加速してまいります。当社は、これらの開発計画と並行して、国内で唯一BEVS技術を用いた遺伝子組換えタンパクワクチンの製造実績を有するアピ株式会社(本社:岐阜県岐阜市)ならびにそのグループ会社である株式会社UNIGEN(本社:岐阜県揖斐郡)と提携し、早期提供の実現に向けた生産体制の立ち上げを進めております。当社は、2021年末までに3,000万人分以上のワクチンを生産することを目標に、自己資金に加えて2020年7月17日に採択された経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(150億円)」および、このたびの厚生労働省からの助成金(約223億円)を活用して、生産体制の構築・増強を加速してまいります。

    注1 Baculovirus Expression Vector System:昆虫細胞などを用いたタンパク発現技術

    注2 免疫を活性化させ、ワクチンの効果を補強する物質


  • 治療薬の創製に向けた取り組み
    北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターとの共同研究において見出された新型コロナウイルス株に対する有望な化合物群をはじめ、後続化合物の薬効、安全性等の探索的な評価を順次実施し、最終候補化合物を選抜中です。当社は、引き続き2020年度内の臨床試験開始を目指して、ワクチン開発とともに本創薬研究を最優先で進めてまいります。

  • IgG/IgM抗体検出キットの提供
    株式会社マイクロブラッドサイエンスから導入した抗体検出キットを、臨床データの収集し性能を評価した上で、研究用試薬として発売しております。

  • 新たな迅速診断法(SATIC法)の早期実用化に向けた取り組み
    当社は、日本大学、群馬大学、および東京医科大学とのSARS-CoV-2を含むウイルスの新規迅速診断法に関するライセンス契約7に基づき、同共同研究チームが開発した革新的核酸増幅法(SATIC法:Signal Amplification by Ternary Initiation Complexes)を用いたSARS-CoV-2感染に対する迅速診断の実用化に取り組んでおります。SATIC法は、検出機器を必要とせず、目視かつ25分程度という短時間で感染の有無を判定できる手法であり、PCR法と同等の高い感度で、採取容易な唾液や喀痰サンプルからの検出を可能とする優れた特徴を有しています。当社は現在、2020年9月の提供開始を目標に、体外診断用医薬品としての承認申請準備と製品化検討を実施しております。これらと並行して、より簡便かつ多検体の迅速診断を可能とする改良型(キット)の早期提供に向けた製品開発ならびにスケールアップ検討を進めてまいります。

第一三共株式会社
  • 当社は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン及び治療薬の研究開発を全社横断的に推進するタスクフォースを2020年4月に立ち上げました。当社の持つ過去および現在の研究財産や技術、知識を最大限に活用し、かつ外部機関などとも連携して、以下の研究開発及び生産体制確立に積極的に取り組んでいます。

  • 遺伝子(mRNA)ワクチンの研究開発
    AMEDが支援する「新型コロナウイルス(2019-nCoV)の制圧に向けての基盤研究」(研究代表者:東京大学医科学研究所 河岡義裕 教授)に参画し、当社が見出した新規核酸送達技術を用いた「新型コロナウイルス(2019-nCoV)に対するmRNAワクチン開発」を分担しています。動物モデルを用いた試作mRNAワクチンの薬理評価にて、新型コロナウイルスに対して抗体価が上昇している結果が得られたので、当社は、本mRNAワクチンの開発を最優先プロジェクトの1つに位置づけ、供給体制の整備を図るとともに、2021年3月頃の臨床試験開始を目指します。新型コロナワクチンの生産体制の整備においては、「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」の設備を用いる予定です。

  • ワクチンの製造
    アストラゼネカと英オックスフォード大学が開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、アストラゼネカが日本政府と国内における本ワクチンの導入に向けた具体的な協議を進めることに合意したことを踏まえ、当社は、本ワクチンの国内における製剤化(バイアル充填、包装、保管等)などについて、アストラゼネカと協議を進めています。当該製剤化は、当社子会社の第一三共バイオテックがアストラゼネカから原液供給を受けて実施する予定であり、「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」の設備の活用も検討します。

  • ナファモスタット吸入剤の共同研究開発
    国立大学法人東京大学、国立研究開発法人理化学研究所および日医工株式会社と共同でナファモスタット吸入製剤の研究開発を実施しています。東京大学医科学研究所 井上純一郎教授(研究当時、現:東京大学 特命教授)らは、ナファモスタット(急性膵炎等の治療薬)が、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の感染の最初の段階であるウイルス外膜と、感染する細胞の細胞膜との融合を阻止することで、ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性がある薬剤であることを見いだしました。当社は、抗インフルエンザウイルス薬「イナビル®」の開発で得た技術を活用して、ナファモスタットの吸入製剤化の研究開発を推進します。当局と協議したうえで2021年3月迄の臨床試験移行を目指します。

武田薬品工業株式会社
  • 当社は、COVID-19の治療薬となり得る高度免疫グロブリン製剤(H-Ig)の開発を加速するために設立されたCoVIg-19アライアンスのもと、COVID-19に伴う合併症を有する患者さんの治療を目的としたノーブランドのH-Igの開発を行っています。このアライアンスにより、業界内の他の企業と知識や能力を共有し、H-Igを開発するために資源を結集することができます。アライアンスによって開発を加速させ、多くのCOVID-19の患者さんが、一日でも早く治療を受けられるよう業界全体で協力して取り組んでいます。この治療薬の臨床試験は7月にも開始する予定です。
    また、COVID-19に関して他の治療選択肢を特定することや、ワクチン開発に向けた業界の取り組みを支援することにより、研究開発におけるパートナーシップを進めています。
  • 研究:
    前臨床研究では、将来の流行に対処するための新規アプローチの特定に取り組んでいます。タケダのCOVID-19の研究開発は、COVID-19感染の4つの主要なステージ(ウイルス侵入、ウイルス複製、宿主細胞調節不全、急性呼吸窮迫症候群(ARDS) /臓器不全)に対処するものです。
  • 上市済み製品および開発パイプラインのリポジショニング:
    上市済みの製品または開発中の化合物について、すぐに臨床試験を実施できるものがないか検証を行っています。これには4つの優先度の高い開発品と、その他検討中のものが含まれます。並行して、前臨床の作用機序確認試験を実施している複数の外部学術機関を支援しています。
  • データおよび情報の共有:
    Data Sciences Instituteとのパートナーシップのもと、COVID-19に関するデータや情報を提携先と共有するための社外プラットフォームの開発を進めています。ウイルスの特性を「リアルタイム」に理解するために有用な新規データを検証しており、それが開発および臨床試験の設計に役立つ可能性があります。他にも様々な組織のデータ専門家と提携し、コンソーシアム全体で当社が収集したデータを利用できるようにすることを目標に、今後も新たなデータコンソーシアムの評価を続けていく予定です。
  • パートナーシップ:
    COVID-19の効果的な治療薬を迅速に発見、開発、提供し、将来のパンデミックへの備えを確保するという共通の目標に向けて、作業部会や新興コンソーシアムへの参加および参加の可能性を検討します。これには、タケダが支援し、17のバイオ医薬品企業とベンチャーキャピタルが協力してCOVID-19の治療薬およびワクチンを迅速に進歩させるために協力している「COVID R&Dコンソーシアム」や、国立衛生研究所(NIH)とFoundation for the NIH (FNIH)がコーディネートした官民パートナーシップ「Accelerating COVID-19 Therapeutic Interventions and Vaccines (ACTIV)」があります。このコンソーシアムは、バイオ医薬品企業と国際的な政府機関を結集し、COVID-19への迅速な対応を可能とする協働体制を構築するものです。

田辺三菱製薬株式会社
  • 子会社であるメディカゴ社(本社:カナダ)が、新型コロナウイルス感染症に対応したウイルスの植物由来ウイルス粒子(VLP※)の作製に成功したことを先般発表しており、開発に向けた第1相臨床試験を2020年7月に開始しました。また、COVID-19ワクチンの開発において、グラクソ・スミスクライン社(本社:イギリス ロンドン)と協業契約を締結しました。田辺三菱製薬としても引き続きメディカゴ社を支援すると共に、「重点疾患領域」に掲げるワクチン事業を通じ、感染症予防における一層の貢献をめざしてまいります。
    ※VLP=Virus Like Particle

中外製薬株式会社
  • 新型コロナウイルス(COVID-19)肺炎に対するアクテムラの臨床試験
  • 海外では、重症COVID-19肺炎による成人入院患者を対象に、ロシュ社が第III相試験(COVACTA試験)やレムデシビルとの併用による第III相試験(REMDACTA試験)をはじめ、複数の臨床試験を実施または開始を予定しています。
    国内においては、重症COVID-19肺炎による入院患者を対象に国内第III相試験の患者登録を2020年5月より開始しています。

  • COVID-19に対する抗体医薬品の共同研究
  • 中外製薬グループの在シンガポール研究拠点である中外ファーマボディ・リサーチ(CPR)が、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)とともに、COVID-19に対する抗体医薬品の共同研究を実施しています。

帝人ファーマ株式会社
  • 本年3月9日付にて厚生労働省より要請を受け、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の検討に資するべく、当社が国内での製造販売承認を有します吸入ステロイド喘息治療薬(一般名:シクレソニド)の供給体制を確保しております。
    なお、現在適正にご使用になられている患者様への安定供給を確保したうえで追加的な供給の実現に向けた協議を輸入先とおこなっております。

日本イーライリリー株式会社
  • イーライリリー・アンド・カンパニーはAbCellera Biologics Inc.(カナダ)と、新型コロナウイルス感染症の治療と予防のために抗体を共同開発中です。この共同開発では、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)のパンデミック予防プラットフォーム(P3)プログラムのもとに開発されたAbCellera社の迅速パンデミック応答プラットフォームと、イーライリリーの迅速な治療用抗体の開発、製造および提供能力を活用します。両社は協働して、可能性のある新たな治療法について、7月中旬までに臨床試験に進むことを目標としています。
  • イーライリリー・アンド・カンパニーはJunshi Biosciences社(中国)と、新型コロナウイルス感染症の予防薬および治療薬として、抗体治療薬を共同開発中です。新型コロナウイルス感染症の発生初期、中国を拠点とし、新規治療の発見、開発および商業化に特化したバイオ医薬品企業であるJunshi Biosciences社は、新型コロナウイルス感染症治療法の発見を目指し、業界初の研究開発の一つを開始しました。複数の中和抗体が設計されており、6月までに臨床試験の開始が見込まれているものもあります。

日本新薬株式会社
  • 当社の核酸技術を駆使した長鎖RNA等を用いた抗ウイルス薬の開発検討。
  • 当社製品ならびに開発中の品目のCOVID-19治療薬へのリプロファイリングを検討。

バイエル薬品株式会社
  • カナダにおいて、Population Health Research Institutionと提携し、バイエルの既存薬を用いた臨床研究を行います。また、世界保健機関やその他の研究機関に協力し、新型コロナウイルス感染症に対する治療効果の可能性が示唆されるバイエル製品を提供しているほか、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が創設した新型コロナウイルス感染症の治療法開発のためのイニシアチブ「COVID-19 Therapeutics Accelerator Initiative」に参画し、バイエルの化合物ライブラリーをオープンにしています。

一般財団法人阪大微生物病研究会
  • 一般財団法人阪大微生物病研究会(以下、BIKEN財団)は、大阪大学微生物病研究所および国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と連携し、新型コロナウイルス感染症のワクチンおよび検査技術の開発に着手したことを、2020年3月18日に発表しております。微生物病研究所、BIKEN財団、医薬健栄研が有するワクチン開発・実用化にむけた研究資源・ノウハウを活用し、すみやかな臨床試験開始を目指します。

ファイザー株式会社
  • ファイザーではCOVID-19に対応する専門家チームを結成し、治療薬やワクチンをいち早く届ける体制を構築しました。治療薬候補となる化合物の臨床試験を遅くとも2020年末までには開始できる予定です。また、BioNTech社とCOVID-19に対するmRNAワクチン「BNT162」の共同開発を加速させており、年内に数百万回分、来年には数億回分を生産できるよう製造施設の強化計画を急ピッチで進めています。
    最新の情報は右記リンクよりご覧ください。ファイザー日本法人プレスリリース米国ファイザーCOVID-19ページ

富士フイルム富山化学
  • 新型コロナウイルス感染症で肺炎症状を呈している患者を対象に、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」の国内臨床第Ⅲ相試験を実施しています。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、治療薬の研究支援として、以下の取り組みを行っています。
  • 研究者やバイオテクノロジー企業、ライフサイエンス業界における幅広い企業と連携し、新型コロナウイルス感染症の治療研究を推進しています。
  • 新型コロナウイルス感染症の治療薬候補として共同でスクリーニングを行うことができるよう、当社の化合物ライブラリーにおける約1,000種類の化合物を共同研究企業と共有しています。
  • 現在、新型コロナウイルスによる炎症性免疫反応に影響を与える可能性のある薬剤を含め、当社のポートフォリオにおけるいくつかの薬剤を評価しており、今後短期間のうちに臨床試験を実施する可能性を検討しています。本研究は、部門横断的な専門チームによる迅速な研究体制の下、企業主導または医師主導臨床試験として行われる可能性があります。
  • 共同研究を促進し、企業間の重複研究を防ぐため、業界内の複数の研究グループに参加しています。

丸石製薬株式会社
  • 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)からの依頼により、COVID-19の治療に用いる医薬品の基礎的なスクリーニングのため、国立感染症研究所へ原薬提供の準備を行っています。

ヤンセンファーマ株式会社
  • ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセン ファーマシューティカル カンパニーズ(以下、ヤンセン)は、2020年1月、COVID-19の配列を入手するとすぐに、有望なワクチン候補を調査する取り組みを開始しました。ヤンセンのAdVac®技術を使用して複数のワクチン候補を作製し、テストしました。その後、複数の学術機関の科学者と共同でワクチンの構成体をテストし、前臨床試験で免疫応答を生み出すのに最も有望な構成体を同定しました。
    ヤンセンは、米国生物医学先端研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority:BARDA)との既存の提携を大幅に拡大し、10億回分を超えるワクチンを世界規模で供給することを目指して既存の製造能力を急速に拡大しています。2020年9月までに自社のリードワクチン候補の第Ⅰ相臨床試験の開始することを目指しています。安全性と有効性に関する臨床データは年末までに入手可能になる見込みです。これにより、規制当局への承認申請後、ワクチンの最初のバッチは2021年初頭に緊急用に利用可能になることを見込んでいます。

ユーシービージャパン株式会社
  • 米国では、Seattle Structural Genomics Center for Infectious Disease(SSGCID)との協働を通じて、SARS-CoV-2タンパク質の結晶構造の同定に力を入れています。また、英国ではDiamond Light Sourceとオックスフォード大学と提携し、COVID-19の治療薬としてSARS-CoV-2のメインプロテアーゼ阻害剤の開発に取り組んでおり、オックスフォード大学とワクチンの開発に取り組んでいます。
  • 同時に、COVID-19に感染した患者さんに私たちの治療薬が効果的に使用できないかを判定するため、政府機関や医療コミュニティと協働しています。

※各社の取り組みの詳細内容等については、各社にお問合せください。

※掲載内容の一部は、国外に本社をおく外資系企業の取り組み内容が含まれています。

※3月18日の開示内容は、こちらをご覧ください。

pdf新型コロナウイルス感染対策への取組みについて (297KB)

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