製薬協について 製薬協について

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国内における製薬企業での人工知能(AI)の導入状況と課題
―製薬企業へのアンケート結果から見えてきたこと―
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アンケート結果

アンケートは医薬品評価委員会DS部会委員を通じて65社に依頼し、34社(うち外資系6社)、108部門(図1)から回答を得られました。全社の状況に関する質問への回答は、可能な限り情報システムの全社的な導入を推進する部門にお願いし、それ以外は各部門の方に回答いただくよう依頼しましたが、全社の状況の12/34は臨床開発部門所属者からの回答でした(図2)。このためか、AIの導入状況は全社部門を問わず導入済と回答したのは10社、部門ごとの導入済は11社、全社の「各部門のAIの導入支援をする全社組織がある」は8社ですが、“あり”としなかったうち7社10部門は「部門では取り組まず、AIの導入支援をする全社組織が取り組んでいる」に“あり”と回答している等、全社の状況が必ずしも把握されていないと思われました。このように、矛盾する場合があり、回答率も高くはありませんが、取り組んでいる状況、件数や具体的な課題を把握する一助となると考えます。

図1 部門区分毎回答数 図1 部門区分毎回答数
図2 全社的事項についての設問回答者の所属 図2 全社的事項についての設問回答者の所属

AIの導入状況について

全社、特定の部門を問わないAIの導入状況の設問の結果は図3の通りで、導入済は38%ですが導入を検討中まで含めれば47%(16社)に達します。反対に、明確に導入を検討していないと回答したのは7社に過ぎませんでした。その7社中3社は人材面の課題について「社内にAIについて企画立案できる人材がいない」と答えていました。同様に部門ごとのアンケートでは、全108部門中「導入を検討していない」と回答した43部門のうち、課題として「社内にAIについて企画立案できる人材がいない」が12部門、「社内育成したいが適当な人材がない」が5部門、「通常の情報システムと異なり、目的が達成できるかわからない」が11部門、「必要なデータが社内外にあるが、充足しているかわからない」「競合他社のデータが必要(社内データでは不足、偏りがあるなど)」がおのおの4部門等、21部門は人材、データまたは情報に課題があると回答しており、まったく検討していないのではなく、具体的に検討するリソースや情報の不足がうかがえました。

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