製薬協について 製薬協について

Topics|トピックス

最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前 pdf
186号タイトル
トピックス画像
前へ12345678910次へ
「製薬協メディアフォーラム」を開催
テーマは「ワクチンの有効性と安全性の考え方 ~疫学の視点から~」
line03 line03 line03
図1 疫学研究と臨床研究
図1 疫学研究と臨床研究

疫学と統計学の区別がつかないという方もおられます。統計学は、データを収集、要約および分析する科学と定義されていることからもわかるように、医学以外の分野、たとえばビジネスマーケティングの分野でも活用されています。疫学でも統計学を使ってデータ分析等を行いますが、疫学のコアの部分は、最適な研究デザインの選択や、正しい結果を得るために妥当性の高い研究をいかに計画するかという点にあると考えています。

日本のワクチン接種の状況

感染症予防の三原則には、感染源対策、感染経路対策、感受性対策があります。感受性対策にはさらに受動免疫と能動免疫(ワクチン)があります。
 ワクチンで予防可能な疾病をVaccine Preventable Diseases(VPD)と呼びますが、日本は先進諸国と比べて、定期接種として公的な接種費用の補助を受けて接種できるワクチンの数が少なく、長い間「ワクチンギャップ」がありました。このワクチンギャップの解消に向けて、2013年に予防接種法が改正され、Hib感染症、小児の肺炎球菌感染症およびヒトパピローマウイルス感染症が定期接種に追加されました。また、この改正により予防接種後の副反応報告(現在は「副反応疑い報告」)が法定化され義務付けられました。成人の肺炎球菌、水痘、B型肝炎もその後順次、定期接種に位置付けられ、ワクチンギャップは解消されていきました。

ワクチンの有効性の評価

インターネット上でもよく話題になっていますが、ワクチンの要・不要については賛否両論があります。その判断には、疾病負担、有効性、安全性、費用対効果の4つの視点で考えることが重要です。今回は特に有効性と安全性を中心に解説します。
 ワクチンの有効性は、どのような方法で評価すれば良いでしょうか? たとえば、新規ワクチン導入後にそのワクチンで予防できる疾病が劇的に減少した、あるいは接種率の高い地域では接種率の低い地域と比べてその疾病の蔓延率が低い(接種率と疾病負担に逆相関がある)といった現象が観察されると、ワクチンは有効だと考えやすいと思われます(図2)。

前へ12345678910次へ
最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前

このページのトップへ