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「2017年第8回国際保健医療協力研修フィールドコース」参加報告
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施設訪問

バックマイ病院(中央レベル)、ホアビン省総合病院(省レベル)、ホアビン市立病院(市郡レベル)、Yen Mongコミューンヘルスセンターを訪問しました。

1.バックマイ病院

(1)施設概要
 バックマイ病院は、1911年にフランス統治政府によって建設されたベトナムの首都ハノイにある同国最大級の国立病院です。現在の病院建物は、2000年に日本のODAによる技術移転プロジェクトで完成しました。日本をはじめ旧統治国のフランス、そしてドイツ等の欧米諸国やオーストラリア、シンガポール、台湾等、世界各国からのさまざまな支援や協力態勢が集中し、国際的交流が盛んに行われています。また、DOHA機能の充実によりベトナム北部地域はもちろん、南部ホーチミン市のチョーライ病院や中部フエ市のフエ中央病院等全土の医療機関との連携が綿密に行われています。バックマイ病院は、診療科21科、病床数2000床、職員数2000名を擁するベトナムを代表する拠点病院の一つです。CTが7台(日立、シーメンス)、MRIが7台(シーメンス、GE、日立)、X線検査装置が7台(ほぼ韓国製)、超音波検査装置、血管造影検査装置等の先進国なみの医療機器が備えられています。一方、救急外来では患者さんの到着時にはすでに治療が手遅れとなるケースも多く、また小児科では病院混雑のため最低でも1つのベッドを2名で使用する等、日本とは異なる医療環境も見受けられました。

バックマイ病院

バックマイ病院

(2)施設見学
【薬剤部】
 薬剤師は82名(そのうち、大卒薬剤師24名)おり、大卒薬剤師はすべての部門の業務をできますが、準薬剤師(2年制、3年制の教育機関卒)は調製した薬剤を各診療科に配給する業務だけを行います。薬剤部にはいくつかの部門がありますが、部門間のローテーションはありません。
 ベトナムの薬剤師は、医師の指示に従って調剤を行うだけの一般薬剤師が大半です。一方、2004年には大学に臨床薬剤師育成コースが設立されました。臨床薬剤師の必要性が国内で重要視されつつあります。バックマイ病院の臨床薬剤・薬剤情報部門には、薬剤師9名が在籍し、各診療科にどのような薬剤を使うかのアドバイスや医薬品の情報提供を行っています。各診療科から情報提供の依頼が多いのは抗生剤であり、現在院内では耐性菌が問題となっています。
 臨床薬剤師育成コースは設立からの歴史が浅く、臨床薬剤師が十分な臨床経験をつめていないという課題があります。バックマイ病院は、北部の20の病院を支援する責任をもっているため、バックマイ病院の臨床薬剤師はベトナム国内の先頭に立つ存在である必要がありますが、このような背景から必要な知識・技能を学ぶ機会が少なく、臨床薬剤師は文献や書籍をもとに自分たちで学習を行っているのが現状です。日本企業からの情報提供の機会があればどんな分野でもありがたいとのことでした。

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