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「第29回 製薬協 政策セミナー」を開催
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宮田 相互交流が人を育てるということですね。
末松 英国は、人件費に70%を充てることを条件にした10年間にわたる資金提供を通じて、特定領域に極めて詳細な知識をもつ200名の医療情報専門のマネジャーの育成に成功しました。日本も英国を見習い、大学の人事制度改革を促すような資金提供が進められるべきだと思っています。

高度な創薬力をもつうえで必要なこと

宮田 最後に、創薬イノベーションが可能な製薬産業の将来像についてうかがいます。
末松 日本には、世界を席巻している物作りの技術が溢れています。創薬においてそのようなテクノロジーの延長線上に登場する新技術を活用できれば、ビッグファーマが成し得ていない画期的な薬剤、たとえば高分子の生物学的製剤等を培養ではなく完全な化学合成によって作ることも可能だと考えています。日本の製薬企業が製薬に固執せず、他業種であっても高度な技術を保有する企業と組むことができれば、このような創薬を生み出すことも夢ではない。そうなることを大いに期待しています。
森光 これまでのイノベーションのほとんどは、眺めの違うところから湧いてきました。創薬も同じだと思います。その眺めの違う場所にある技術が創薬に活かされる環境を整える、あるいはお互いに眺めの違う場所にいる研究者同士の議論の場を設けるために何ができるか、厚生労働省としても支援のあり方を模索していきたいと思います。
 ベンチャー企業としてはこれまで以上に結果を出し、企業数を増やし、規模を拡大することが重要だと考えています。敢えて日本の強みや弱みを意識せず、特定のカテゴリーの制覇を目指せば、創薬の世界でビッグファーマにも伍していけると思います。
畑中 進歩を続ける科学技術を柔軟に取り込んでいくことが、創薬イノベーションにつながると考えています。日本の状況を悲観的に見る向きもありますが、他に類を見ない高齢化の進展により世界で最初に超高齢社会を体験し、一方で国民皆保険というユニークな制度を有することが、世界に向けて大きな革新を発信するうえで極めて有利な環境と捉えることも可能です。私ども製薬協は、この柔軟な考えのもとで創薬イノベーションを実現していきたいと考えています。
宮田 創薬イノベーションと製薬産業の将来像について、患者さんあるいは社会にとっての価値という視点を交えてディスカッションしてきました。その中でキーワードとなったのが「連携」です。日本の製薬企業における連携は諸外国にはない強みであり、製薬以外の業種にもその範囲を広げていくことが、この強みを創薬の世界においてさらに磨くことにつながると思います。新薬の開発・製造・販売にとどまらず、持続可能性をもって社会システムとも連携し、開発コスト、費用対効果といったシステムイノベーションを起こし得るビジネスモデルを確立できれば、海外のビッグファーマとも十分に戦えるということを確信しました。
 貴重なご発言をいただいたパネリストの方々に深謝いたしまして、パネルディスカッションを閉じたいと思います。

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