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「第29回 製薬協 政策セミナー」を開催
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製薬協 畑中 好彦 会長
■パネリスト講演

創薬イノベーションの実現
-より高い創薬力を発揮できる産業を目指して-
製薬協 畑中 好彦 会長 line03

製薬産業の貢献

本日は、創薬イノベーションの実現に向けて最前線で取り組んでいる産業界の立場から、これまで進めてきた取り組みや今後の課題等について紹介します。
 製薬産業は、さまざまな最先端の科学技術を取り込むことにより、革新的な医薬品を世に送り出してきています。そのスタートは、アスピリンのような天然物の医薬創出から始まり、その後低分子医薬、バイオ医薬、抗体医薬と、時とともにさまざまなモダリティを生み出してまいりました。世界の医薬品業界を見ると、新薬創出を行う国は10ヵ国程度と限られており、その中で日本は、米国に次いで世界第2位の新薬創出国となっています。
 国内に目を転じて、主要製造業別の売上高研究開発費比率を見ると、他の製造業と比較して製薬産業は極めて高い水準の投資を行っていることがわかります。すなわち、製薬産業は医薬品を生み出すために長期にわたるリスクを取って積極的な投資を継続しているのです。
 財団法人ヒューマンサイエンス振興財団が実施した医師を対象としたアンケート調査によると、2005年から2014年の10年間に患者さんの治療満足度が向上し、その向上に医薬品が大きく貢献していることがわかります。これは、製薬産業がアンメット・メディカル・ニーズに対する治療薬の開発を精力的に進めた結果であると推測されます。
 さらに、医薬産業政策研究所の分析によると、新薬の登場により1995年から2008年までの13年間で、日本人1人当たり約0.5年の平均余命の延伸がみられ、これを経済効果に換算すると、9.8兆円の経済価値が創出されたと考えられます。革新的な医薬品は、患者さんの健康や医療の質の向上に貢献するのみならず、寿命を延ばすことにより経済価値を生み出し、国全体の成長にも大きく貢献するものであると、私どもは考えております。

製薬産業を取り巻く環境変化

近年、製薬産業を取り巻く環境は大きく変化しています。研究開発型製薬企業に共通する課題でもある、収益性の低下や創薬難度の上昇に直面しています。一方で、高齢化のさらなる進展に伴い、いまだ数多くのアンメット・メディカル・ニーズが存在していることに加え、科学技術やICT等の進歩、国の研究予算の一元化、新薬承認審査の加速化等、創薬イノベーションを促進する動きも見られます。
 私たち製薬産業は、アンメット・メディカル・ニーズに応えるため、イノベーション促進の動きを的確に捉え、創薬の生産性の向上を図ることにより、革新的な医薬品を患者さんのもとに届け、国民全体の健康増進を通じて社会の期待に応える必要があると考えています。

製薬産業の目指すべき姿

前述した社会の期待に応えるため、私たち製薬協は10年後の製薬産業のあり方を展望し、製薬協およびその会員各社が目指すべき姿を明確にするため、「製薬協 産業ビジョン2025 世界に届ける創薬イノベーション」を取りまとめました。本ビジョンでは、(1)先進創薬で次世代医療を牽引する、(2)健康先進国の実現を支援する、(3)世界80億名に革新的な医薬品を届ける、(4)高付加価値産業として日本経済をリードする、という4つの使命を通じて、(5)志高き信頼される産業となる、の5本柱を打ち出しています。
 特に私たちは、創薬イノベーションの実現に向けて、今後も研究開発への積極的な投資を継続し、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創出を目指したいと考えています。たとえば、医療ビッグデータの創薬への活用や全世界から創薬資源と知恵を集約することによるトップレベルの創薬力の維持・向上、イノベーションの実現に必要な制度の構築や人材育成等に、これまで以上に積極的に取り組みます。

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