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「骨太方針2016について」
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また、国内においては、7月10日に現下の経済政策であるアベノミクスの是非を問うという形での参議院議員選挙が行われました。結果はご承知のように政権与党側の安定性が増す形となりました。このような情勢のもと、安倍政権は8月3日に内閣改造を行い、成長戦略の強化を中心とした経済対策に尽力する姿勢を鮮明にしています。このように国内外を問わず、さまざまな状況変化が生じているときだけに、今後の補正予算編成や来年度予算編成・税制改正等において、「骨太方針2016」の中味がどのように具体化されるのか、より大きな関心をもって注目していく必要があります。

3. 副題と全体の章構成(医薬品関連部分)について

先に述べたとおり、「骨太方針2016」は、副題として「〜600兆円経済への道筋〜」という成長戦略に重点を置く姿勢が明確です。しかし例年同様、経済財政諮問会議を中心とした関連の会議体における経済財政運営に関する全体的な議論を踏まえてまとめられ、閣議決定されたものです。「骨太方針2016」自体は本文46頁にもわたる文書であり、冒頭の第1章では、わが国の経済財政の現状分析を行ったうえで「『成長と分配の好循環』の目指すところ」として、「アベノミクス『新・三本の矢』の一体的推進」を挙げています。なお、ここで「新・三本の矢」は、「一億総活躍の考え方の下、『国民の希望の実現』を支えることを中核として、新たな需要と供給を生み出し、その成果を国民一人ひとりに分配する」ものであり、その結果として実質2%程度、名目3%程度を上回る成長を実現することになるとしています。
 第2章では、「成長と分配の好循環の実現」に向けた取り組み等についてまとめています。具体的には、「経済成長の隘路(あいろ)の根本にある構造的な問題への対応」として、少子高齢化への対応を最重要課題と位置づけ、アベノミクスの成果の果実が得られつつある今こそ、「『ニッポン一億総活躍プラン』を踏まえ取組を進める」としています。より具体的には、(1)結婚・出産の支援、(2)子ども・子育て支援、子供の貧困対策等、(3)就業を希望する女性・高齢者の就業促進、非正規雇用労働者の待遇改善等、(4)女性の活躍推進、(5)介護の環境整備等、(6)障害者等の活躍支援、地域共生社会の実現、が掲げられています。そして、「成長戦略の加速等」として「『官民戦略プロジェクト10』として、第4次産業革命への対応、世界最先端の健康立国への取組」等に取り組むこととされているほか、個人消費の喚起、成長と分配をつなぐ経済財政システムの構築、安全・安心な暮らしと持続可能な経済社会の基盤確保、について記述されています。
 第3章では、経済・財政一体改革の推進がうたわれ、この中の「5.主要分野ごとの改革の取組」の部分の「(1)社会保障」において「経済・財政再生計画」に掲げる「44の改革項目について、前記の経済財政再生計画改革工程表に沿って着実に実行していく」と記述しています。そしてその中で以下のような取り組みを推進するとともに薬剤費抑制・削減を取り上げた記述が見られます。

図1 「経済財政運営の改革と基本方針2016」の目次(抜粋)
図1 「経済財政運営の改革と基本方針2016」の目次(抜粋)

「骨太方針2016」には製薬産業に関連する記述は必ずしも多くはありませんが、直接的に医薬品に言及している部分の抜粋は別紙のとおりです(特に下線)。この中では、いわゆる高額薬剤問題に端を発した記述として、「費用対効果評価の導入と併せ、革新的医薬品等の使用の最適化推進を図るとともに、生活習慣病治療薬等の処方の在り方等について本年度より検討を開始し、2017年度中に結論を得る」とされています。

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