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国内製薬企業の低分子化合物特許の公開件数の推移
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表1 国内内資系製薬企業の創薬標的分類における公開件数・創薬標的数の推移(2000~2014年)

まとめ

国際特許分類を指標として抽出した公開特許から、医薬品関連分野、低分子化合物が含まれる特許について過去20年間分を抽出し、国内内資系製薬企業の公開特許件数を調査しました。その結果、医薬品関連分野だけでなく低分子化合物の公開特許件数が、2000年代後半より減少を続けていることが確認されました。創薬標的のトレンドの中心は現在もGPCRやキナーゼですが、2000年代後半以降は、公開件数と標的数ともに減少傾向を示していることが確認されました。研究開発型の国内内資系製薬企業は、GPCR等を創薬標的の軸として構築してきた典型的な低分子創薬の研究手法だけでは、新薬につながる低分子化合物の取得が難しいと考えており、今回示した近年の特許公開件数減少の状況にも、こうした実情が関連していることが考えられます。今後の低分子創薬を考えるうえで、抗体医薬品のような高分子が適合しやすいタンパク質間相互作用(Protein-Protein Interaction、PPI)等のチャレンジングな創薬標的による新たな創薬研究に積極的に取り組む必要があります。今回の調査を踏まえ、今後、国内だけでなく、海外製薬企業や低分子創薬指向のバイオテック企業についても、公開特許の観点で新たな創薬標的に関する動向について注視していきたいと思います。

医薬産業政策研究所 戸邊 雅則

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