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海外研修を終えて
―オランダ、ベルギーでの生物統計学、臨床研究について―
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2014年3月から2015年8月の1年半の間、オランダのエラスムス大学医療センター生物統計学講座およびベルギーのルーヴァン・カトリック大学生物統計センターにて、日本臨床薬理学会の制度により海外研修に従事しました。本稿では、研修先での研究教育、環境などについて報告します。


米本 直裕 (京都大学医学研究科社会健康医学系専攻医療統計学分野 助教)

研修先のエラスムス大学医療センターについて

エラスムス大学医療センターは、オランダ、ロッテルダムにあります。ロッテルダムは、オランダの首都であるアムステルダムから特急列車で1時間ほどにある、オランダ第2の都市です。マース川に面する港町で、個性的な現代建築が立ち並びます。この町にあるエラスムス大学は、ヨーロッパのトップ10に入る大学で、大学名はオランダ出身の人文学者エラスムスにちなんでいます。

エラスムス大学医療センターの外観

エラスムス大学医療センターの外観

エラスムス大学医療センターは、1966年に創立されたオランダ第2の規模を誇る総合病院です。臨床研究の方法論に関しては、在籍した生物統計学講座のほかにも、公衆衛生学、疫学、薬剤疫学、ゲノム疫学、医療判断学、医療情報学といった教室があり、多くの研究者が国を超えて在籍しています。また、これらの講座以外に、臨床系講座にも統計学者のポストがあり、それぞれの分野で活躍しています。エラスムス大学発の有名な研究として、疫学講座が主導するロッテルダム市の地域コホート研究である、ロッテルダムコホート研究があります。1990年から開始され、数多くの成果がJAMAなどの一流医学研究雑誌に掲載されています。コホートは、成人だけでなく、出生時からの追跡を行う出生コホートの研究も行われています。コホートでは臨床情報だけでなく、遺伝情報や画像検査の情報も収集され、複数の講座がそれぞれの専門的な役割を果たし、継続的で多面的な成果を、さまざまな疾患領域で挙げています。

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