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製薬協特別番組 石川テレビ放送
「みまっし!聞きまっし!お薬のこと」公開収録を開催
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石川県で多くみられる疾患を説明する、金沢大学附属病院 副院長 循環器内科 教授の山岸 正和 氏

石川県で多くみられる疾患を説明する、
金沢大学附属病院 副院長 循環器内科 教授の山岸 正和 氏(右から3人目)

また、健康寿命に関しても説明がありました。健康寿命とは元気で自立して暮らせる期間のことで、最低でも自分の身の回りのことができないと健康とはいえず、そのためには寝たきりにならないことが一番大事だと説明がありました。石川県の健康寿命は約70歳、要介護期間が約10年となっており、寿命が80歳でも、そのうち最後の10年は介護や寝たきりで生活が制限されるということです。
 寝たきりになる原因は、1位「脳卒中」、2位「認知症」、3位「衰弱」、4位「パーキンソン病」、5位「骨折や転倒」となっています。1位の脳卒中と5位の骨折は、近年複数の新薬が出ており、薬物療法によってある程度予防ができるようになってきています。
 5位の骨折の原因として骨がもろくなる「骨粗しょう症」に対して、「骨量を増やす薬、あるいは骨の代謝を助ける新薬がいくつか出ており、適切に治療することで今後予防可能となることが期待できます」と山岸氏から説明がありました。
 1位の脳卒中は脳出血と脳の血管が詰まる脳梗塞に大きく分けられます。「脳梗塞の中で非常に重い後遺症を残すタイプが脳塞栓症です。その原因である脳の血管が詰まるもとが心臓病にあります」との説明がありました。一見関係なさそうな脳と心臓の関係について金沢大学附属病院のVTRを交え詳しく紹介があり、「心原性脳塞栓症」の原因の7割は心臓の異常による「心房細動」によるものだと解説されました。心房細動は高血圧などの生活習慣病が原因とされてきましたが、加齢も大きな要因です。誰にでも起こり得る病気であり、一旦心房細動と診断された場合は血栓を予防する「抗凝固薬」の服用が必須となります。従来からワルファリンが使用されてきましたが、ビタミンKとうまくバランスをとりながら効果を発揮するくすりなので、相互作用の関係から日本人に馴染みが深い納豆などが食べられないなどの不利益がありました。それに対して近年、食事制限などのわずらわしさのない新しい抗凝固薬が開発され、その予防効果はワルファリンと遜色ない、または同等以上の成績であると、新薬開発の重要性が紹介されました。
 最後に髙田委員長から、「治療に対する医師の満足度と薬剤の貢献度」のグラフが紹介され、「脳梗塞」や「骨粗しょう症」は薬剤の貢献度も治療の満足度も新薬の登場により高く、その反対に例えば「アルツハイマー型認知症」などは革新的な新薬の創出が期待されることが示されました。そして、「こうした満たされていない医療ニーズに応えられる新薬を1日も早く開発して患者さんにお届けし、生活の質を向上させることが、製薬協会員会社の使命だと認識しております」と締めくくりました。

「地域医療に挑む医療とくすりの関係」

石川県では過疎化がみられる地域がありますが、中能登町は医療スタッフが連携して、地域の健康を守る取り組みを行っています。在宅医療に取り組んでいる安田医院のVTRでは、薬剤師、看護師、介護士などの医療スタッフが連携して在宅医療に取り組み、中でも医師の幅広い疾患への対応と薬剤師の専門知識が重要なことなどが紹介されました。山岸氏から、「私は直接訪問医療に携わっていませんが、薬剤師さんは、きめ細やか、かつ正確な薬剤情報をおもちです。それを正確に患者さんに伝えていただく薬剤師さんは大事な存在だと思います」。また、橋本氏からは「今は、高齢者が増え在宅医療を受ける方が増えてきました。多くの方がくすりについて困ったことやトラブルを経験したことがあると聞いていますし私も経験しています。在宅医療は、医師だけでなく看護師、介護士、薬剤師といろいろな職種がかかわってくることで、本当にいい医療ができると考えています。これからそういう時代になっていくのではないでしょうか」とのお話しがありました。

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