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日本臨床薬理学会海外研修を終了して
—カナダと日本の仕事の両立は大変でした—
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私が勤務していたThe Hospital for Sick Children(愛称SickKids、図2)は日本ではトロント小児病院と呼ばれています。職員のみなさんは自らの施設に高い誇りをもっており、入職時のオリエンテーションでは世界最高の病院へようこそと自信たっぷりに自らの施設を紹介していたことがとても印象に残っています。

図2 トロント小児病院の正門

図2 トロント小児病院の正門

私が勤務した臨床薬理学部門は世界最大級の小児臨床薬理学教室です。SupervisorはDivision HeadでUniversity of TorontoのProfessorでもある伊藤真也先生でした。臨床薬理学部門ではMotherisk Programという妊婦、胎児、授乳児に対する薬物や化学物質暴露の影響を包括的に研究するProject、The Canadian Pharmacogenomics Network for Drug Safetyという薬物有害事象とSNPsとの関連を検証するための多施設共同研究など、複数の大規模研究が同時並行で実施されています。Divisionのメンバーは日本人以外に、イスラエル、タイ、インド、パキスタン、イラン、ロシア、ウクライナ、イタリア、フィリピン、フランス、ベネズエラ、中国……とまさに多国籍軍です(図3)。祖国を飛び出し不法入国同然の態のまま難民キャンプで数年を過ごしたとか、小さいときの記憶は砲弾の音しかないとか話すFellowもいました。日本やカナダがどんなに平和で過ごしやすい環境であるかについて考えさせられました。

図3 小児臨床薬理学教室のメンバーとトロントのパブにて

図3 小児臨床薬理学教室のメンバーとトロントのパブにて。
右から二番目が筆者

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