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「グローバルヘルスってなんなんだ!」を開催
グローバルヘルスはもはや常識となる?
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参加者の声:

会社としてのグローバルヘルスへの取り組みのアピールは必要であるし、こうした活動は積極的に対外的に公表していくのがよいと思う。
従業員の誇りを鼓舞する材料としてもグローバルヘルスに係る活動に関する社内向けの情報発信と社外向けのリリースを行い、よい企業で働いているという実感を共有することも大切である。アメリカでは社会貢献活動が就職先の選択にもアピールする状況も生まれている。
受益者のことなども考えれば、企業の業績などの状況に左右されない、活動の持続性をどう担保するかも考えていかなければならない。一方で企業は投資家の視線も意識しないといけない。そのためには自分たちなりのストーリーをもつ必要がある。レピュテーションの問題も意識する必要がある。たとえば企業の業績報告では計数部分はむしろページが少なく定性的な部分が厚みを増している。
途上国におけるグローバルヘルスは経済的価値、社会的価値の2つの価値の側面から考えていく必要がある。事業をみる組織がかかわっているのが理想である。
ヨーロッパ・アメリカの大手企業に比べ相対的に規模の小さい日本企業としては、ヨーロッパ・アメリカのベンチャー企業がどんなことをやっているかを見ると、規模が小さくてもしっかりフィロソフィーをもってやっている例があり大変参考になる。

4. グローバル企業はどんな取り組みをしているのでしょうか?
  日本の企業の事例から学ぶ。
  [第3セッション:展開編]

製薬企業はグローバルヘルスにどのように貢献できるでしょうか? スケールの大きな課題に対して個社でできることには限界があります。グローバルヘルスには多種多様なステークホルダーがかかわっており、彼らとのパートナーシップが鍵を握っています。このセッションではパートナーシップの事例を紹介し、グローバル企業の具体的な活動の概要を探るとともに、日本の製薬企業の取り組みとしてアステラス製薬とエーザイの事例を取り上げグローバルヘルスが常識となっていく時代の製薬企業のあり方を考察しました。この2社の事例では背景や経緯、最大の難関や対応策、得られた成果や今後の展開について解説があり、プロジェクトにかかわる多くのステークホルダーとの調整の難しさ、社内においてもトップの理解やコーポレートと現場の連携、関連するバリューチェーンの全部門が自身のことと捉える当事者意識をもつことの重要性が浮き彫りになりました。

参加者の声:

短期の事業にこだわらずに実行されていることが大切だと思う。紹介された事例はそもそも実際に実行していること自体が素晴らしい。日本の2社の事例は先駆的と感心した。たゆまぬ努力に感銘を受けた。苦労も多いと推察するがグローバルヘルスに踏み出したことで得られるメリットがあるはずだ。
プロジェクトにはリーダーシップが大切、トップの想いが伝わってきた。製薬企業にはそもそも社会貢献マインドの高い従業員が多いと思う。こうした従業員の純粋な想いへ訴えかけることも大切と感じた。現地の従業員が誇りをもって取り組んでいるということを興味深く感じた。

5. グローバルヘルスへの貢献、国連からG7へ
  [佐々木 小夜子 グローバルヘルス部会長]

グローバルヘルスは現在の医薬品ビジネスの課題をまさに映し出しています。世界の健康への貢献、医薬品アクセスの課題、医薬品の価格のあり方、そしてこれらが製薬産業のレピュテーションの課題につながっていると思います。少し乱暴ですが、結論すると今後の製薬企業にとって、「グローバルヘルスは常識になるのか?」という段階からさらに進んで「グローバルヘルスはやって当たり前のこと」になりつつあるのではないでしょうか。日本の製薬企業は世界有数の創薬力を誇っています。これを享受するのは先進国の患者さんだけでよいわけがありません。新薬を創ることを通して地球全体の人を見つめ、顧みられない人々を顧みる、そしてどのように貢献していくかを考え続け一歩踏み出し実践していくことが、力強い創薬力をもつ私たちに課された命題であろうと思います。グローバルヘルスへの取り組みというのは、one-timeあるいは短期間の支援で成し遂げられるものではなく、企業活動のなかでどのように位置づけて取り組むべきか、ということをまず考える必要があるかと思います。また、持続可能な貢献の方法を模索するうえで、官民パートナーシップが鍵となります。本日の議論にもありましたが、グローバルヘルスという課題は多くの要素を含んでいるため製薬企業だけで解決できません。産学官が連携してゴールを共有しながら各々の得意分野を活かして役割分担し、達成していくことが重要です。
 2016年5月日本開催のG7伊勢志摩サミットでは昨年のドイツ・エルマウサミットに続いてグローバルヘルスが1つの議題になると見通しています。ドイツでは感染症への対応が大きな議論の1つでしたが、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ先進国の日本からは、感染症のみならず、NCDsやUHCを含むヘルスケアへのアクセス改善について、次の目標・対策がアジェンダとして提起されるものと予想しています。保健分野ならびに日本に注目が集まるこの貴重な機会を捉え、製薬協としてもグローバルヘルス部会にG7対応タスクフォースを立ち上げ具体的な対応を考えていきます。

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