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「製薬協メディアフォーラム」を開催
テーマは「医療におけるビッグデータ:今後の展望と活用」
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3つ目に、稀なものを集めることができます。たとえば、1万人に1人しか罹患しない稀少疾患の症例をいくつも集めることが可能となり、研究が成立しえます。
 4つ目に、目の前の患者さんと似た症例の治療記録をデータベースから探すことによって治療の手がかりを得ることができます。敢えていえば、ゲノムや遺伝子とは別の視点からの個別化医療の可能性です。患者さんにとっても同じで、「自分と同じ病気になった他の人」を見つけることで、「同じ病気になった他の人はどうしているのか」という疑問に答えることも可能となるでしょう。
 エビデンスベースの医療とは、「現在得られる最良の根拠を、良心的、明示的かつ思慮深く用いること」とされていますので、ビッグデータを誤って使ってはいけません。超高齢社会に直面するなか、患者の一生を軸としたシームレスな医療健康福祉の提供が望まれています。良質な医療と介護ケアを効率的に提供するためには、壮大で緻密なリアルワールドデータを適切に関係者間で共有できるよう、基盤整備が必要です。そのカギが医療健康情報の一元化であり、医療用の個人識別番号の導入だと考えます。

終わりに

健康・医療ビッグデータを巡る状況はめまぐるしく変わっています。個人情報保護が重要だと叫ばれている時代に、個人の医療情報をまったく出さないというのでは、個人も「多くのデータを持ち寄ってわかる」さまざまな情報の恩恵を受けることはありません。医療情報は、適切に守り、そしてお互いに持ち寄って共有・活用することによって新たな価値が生まれてくるものです。さまざまな立場の人々が専門的知識や知恵を持ち寄り、十分に議論することで、より良い医療と社会の実現に向けた、医療ビッグデータの構築・活用に必要な社会制度・法律の整備が進むことを願っています。

広報委員会 政策PR部会 河上 崇陽

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