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「製薬協メディアフォーラム」を開催
予防接種の有効性と安全性~知るワクチンから始めよう
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5) 麻疹

2015年3月、日本は麻疹の排除状態であることが世界保健機関(World Health Organization、WHO)西太平洋地域事務局により認定されました。ワクチンの接種は1978年から定期接種に導入されましたが、麻疹は5年おきぐらいに大流行が繰り返されてきました。
 2007年に10~20歳代を中心とした大規模な全国流行が発生し、ワクチンや抗体検査キットが不足して社会問題となりました。このことをきっかけに、国から特定感染症予防指針が出されています。それを契機として、2008年以降は国を挙げて日本から麻疹をなくす活動が始まったという歴史がありました。2回の定期の予防接種率をそれぞれ95%以上に維持すること、麻疹を全数届け出にすること、全例の検査診断を実施すること、患者が1人発生したらすぐに対応することなど、さまざまなレベルでの対応がとられた結果と考えています。
 WHOの排除状態の認定を受けた2015年3月からは、それを維持しようという活動が進んでいます。日本国内の患者さんは、現在では海外感染がほとんどです。今後は、海外から持ち込まれても広がらないようにするために、1歳以上で麻疹風疹混合ワクチン2回の接種記録をもつことと、それがない場合は、かかったことが検査で確認されている人を除いて海外に行く前に予防接種を受けることが重要です。

6) 風疹

現在、国は平成32(2020)年度までに排除を達成することを目標としています。1995年4月に生後12~90ヵ月未満の男女に定期接種が取り入れられてからは患者数が目に見えて減っていますが、2013年には全国規模の流行があり、患者数の9割を成人が占めました。男性が女性の3倍に上り、職場関連での感染が報告されています。
 妊娠20週頃までに、母親から胎内で感染すると、発症することがある先天性風疹症候群にはさまざまな症状があります。女性は非妊娠期に2回のワクチン接種を受けることが大切です。妊婦と胎児を守るために成人男性も予防接種を受けることを啓発しています。

7) 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

5年に一度くらいの周期で流行を繰り返しています。子ども以外にも、30〜40歳代の成人男性の症例報告が多く、精巣炎での入院事例が報告されています。おたふくかぜにかかった患者1000人に1人程度が難聴を発症すると報告されており、罹患することのリスクと、予防接種の副反応の両方を十分に理解して、予防接種の検討を勧めています。

8) ロタウイルス感染症

3~5月に流行することが多い感染症です。子どもばかりでなく大人もかかり、何度でもかかりますが、重症になるのは1回目が多いです。ワクチン接種が始まったおかげで発症例が減ってきました。また、ロタウイルスの検出数がワクチン接種の効果によって減少傾向にあるといえます。

9) インフルエンザ

全国約5000の内科・小児科からの報告とは別に、病床数300床以上で内科・外科両方を標榜する医療機関のうち約500の基幹定点において、患者さんの数が毎週、報告されています。このうち、ICUに入室した症例、人工呼吸器を装着した症例、脳症を疑って頭部の検査を受けた症例については別途報告されています。また、インフルエンザ脳症については、急性脳炎(脳症を含む)として、全例報告が法律で義務付けられています。2014-15シーズンは、世界でも日本でもAH3亜型が流行の中心で、シーズンの後半はB型の報告が増えてきています。

広報委員会 CPU部会 伊藤 悟嗣

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