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イギリスにおける医療技術評価(HTA)に関する議論の動向
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イギリスにおける新薬へのアクセスを改善するための政策

以下は、新薬へのアクセスを改善するためにイギリス政府が導入した政策です。

英国NHS抗がん剤基金(CDF)

2010年に設置された暫定的な抗がん剤特別基金であり、NICEガイダンスにより使用を制限された、あるいは評価が完了していないか、評価の対象とならなかった抗がん剤について、公費で助成し、患者アクセスを確保することを目的としています。
 2011年4月から3年間で合計6億ポンド(毎年2億ポンド)が給付され、2014年3月には廃止されることになっていましたが、現在は2016年3月までの延長が決まっており、予算についても2014年度は2億8千万ポンド、2015年度は3億4千万ポンドとなっています。
 対象を抗がん剤に限定していることに疑問の声がある一方、CDFにかかる支出は予算超過の状況にあり、25品目・42適応の薬剤について再評価を行うことが公表されました。再評価は、全生存期間、無増悪期間、毒性、QOLとアンメットニーズ、コストの観点からスコア化され、2014年12月のCDFの会合にて、16品目・25適応の薬剤が除外されることとなりました。

患者アクセス保障(PAS)

患者さんの医薬品アクセスの改善を目的とし、医薬品のリスト価格を変えずにNHSの薬剤費負担の一部を企業側が負担し、費用対効果の評価結果を企業自身が改善できる機会を与えたもので、2009年に正式に導入された政策です。PASでは単純に割引いた価格で供給する方法が主流ですが、過去には、効果がみられなかった場合に使った薬剤分を払い戻す、あるいは一定以上の量を使用する場合はメーカー負担とするケースなどもありました。

延命効果のある薬剤における閾値緩和(EoL)

終末期の延命効果が期待される薬剤で、「治療対象人口が7,000人程度であること」、「平均余命が24ヵ月以内」、「既存治療法に比して延命効果(3ヵ月以上)のエビデンスがある」、「代替治療法がない」という条件をすべて満たした場合は、図4の通り閾値を50,000ポンドに緩和したうえでNICEは評価を下すこととしています。

 図4 延命効果が期待される薬剤に対する現行のアプローチ
図4 延命効果が期待される薬剤に対する現行のアプローチ

出所 : NICE Consultation Paper VBA of Health Technologiesに円換算額を追記

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