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201409タイトル
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「In Vitro/In Vivo Correlationに関する講演会」を開催
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IVIVCの活用事例

 続いて海外でIVIVCを検討した5つの事例(薬剤:BCSクラス1、2)について、具体的なデータを示しながら紹介されました。いずれの事例も、ガイドラインの要求事項を満たさなかった、あるいは満たした場合でも追加検討が必要であったという結果であり、海外においても、IVIVCのレギュレーション上での活用には高いハードルがあることが説明されました。

ディスカッション

 その後、参加者とパール博士との活発な質疑応答が交わされました。IVIVCの検討法に関して、「IVIVCモデルの検証はどのように行うか」との質問に対しては、通常は外部バリデーションとして実施していることが説明されました。また、「臨床試験は何例で実施するのか」との質問に対しては、生物学的観点から最低でも12例、薬剤により24例以上で実施していることが説明されました。
 FDAにおけるIVIVCの審査に関して、「高含量製剤で構築したIVIVCを低含量製剤のBiowaiver[3]に活用できるか」との質問に対しては、認められた実績があることが紹介されました。また、「提出されたIVIVCについて、FDAは独自に解析を行っているのか」との質問に対しては、承認審査においてFDA内で解析を行い、検証している実態が紹介されました。
 グラクソ・スミスクライン社でのIVIVC検討に関して、「開発段階のどのステージで検討するのか」との質問に対しては、通常はPhase 1前後の開発初期段階から処方検討の一環として実施していることが説明されました。また、「構築されたIVIVC溶出試験法を品質試験として利用しているか」との質問に対しては、IVIVC溶出試験法は複雑で高コストなため、品質試験としては別の試験法を採用することが多いという実態が紹介されました。

mark [3]
Biowaiver : 特定の状況において生物学的同等性臨床試験の実施の必要性を免除すること。
佐藤 均 氏

│講演2│

IVIVC解析の手法と実例

昭和大学 薬学部 教授 佐藤 均

IVIVC解析の手法

 次に、佐藤教授が、デコンボリューション解析法、IVIVCモデル構築までの基本手順・モデル式、薬物の吸収過程における律速性などについて解説しました。その中で、IVIVCモデル式には絶対量および時間に関する補正係数が必要であること、膜透過過程が薬物吸収における律速である場合、溶出速度の違いが吸収性に影響を及ぼさず、一般的な解析法ではIVIVCを構築することが困難であることが説明されました。

IVIVC解析の実例

 続いて15種の先発医薬品について、その溶出試験データと経口投与時の血中濃度データからIVIVCを構築し、IVIVCを用いて算出した後発医薬品の血中濃度データの予測性を検討した結果が紹介されました。その中で、プランルカストでは消化管における吸収部位差が原因で、また、メトフォルミンでは吸収性における膜透過律速が原因で、いずれもIVIVC法を用いた血中濃度予測が困難であったという結果が解説されました。さらに、いずれの薬剤もそれぞれの特性を生理学的吸収モデルに組み込んで解析することにより、より精度の高い血中濃度予測が可能となったことが紹介されました。

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