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「製薬協メディアフォーラム」を開催
乳幼児以外を対象としたワクチン ~ ワクチンの広がる可能性
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髄膜炎菌感染症
 「髄膜炎菌性髄膜炎」は、学校において予防すべき感染症である「第2種感染症」として、2012年4月に追加されました(学校保健安全法)。

 髄膜炎菌感染症に関するわが国の公衆衛生対応上の問題として、次の3点が挙げられます。

1. 法律上の問題点は、届出基準が髄膜炎菌性髄膜炎に限定され、敗血症など他の侵襲性髄膜炎菌感染症への迅速な対応が困難であること、また類型が5類感染症に分類され対応が遅れがちとなること(感染症法による届出基準は2013年4月に「侵襲性髄膜炎菌感染症」に変更された)。
2. 感染拡大防止策実施上の問題点は、速やかな予防内服に対応できる体制が未整備であること、また髄膜炎菌ワクチンが国内で未承認であること(注:2014年7月に承認された)。
3. 髄膜炎菌感染症に関する情報(臨床的事項・公衆衛生対応)が不足していること。

 

黄熱
 黄熱ワクチンの安全性については、微熱・頭痛・筋肉痛などの軽微な副反応が、接種後5~10日目頃に10~30%の頻度で発現します。アナフィラキシーの頻度は、接種10万例当たり1.8例です。免疫不全宿主への接種、および6ヵ月未満乳児への接種は禁忌です。アメリカでは生後9ヵ月以上の黄熱リスク地域への渡航者が一般的な接種対象となっています。授乳婦へ接種し、1ヵ月児が脳炎を発症した報告もあります。
 Yellow Fever Vaccine-Associated Viscerotropic Disease(YEL-AVD)では、野外株感染による重症例に近い臨床症状を呈する副反応により、多臓器不全を呈します。高齢者では本副反応のリスクが高くなります。接種して数日~1週間後に発症(平均3.5日)し、初回接種は追加接種よりもリスクが高く、予後不良で致命率53%となっています。YEL-AVDのアメリカでの頻度は、接種10万例当たり0.4例であり、60~69歳では1.0例、70歳以上では2.3例と上昇します。
 なお、2014年6~7月に開催されたサッカー・ワールドカップ(W杯)観戦のためにブラジルへ渡航する旅行者に対して、厚生労働省は1月、黄熱のワクチンを早めに接種するよう呼び掛けました。

 

A型肝炎
 わが国における各年齢層別のA型肝炎抗体保有率をみると、衛生状態の悪かった第二次世界大戦の頃以前に生まれた者の多くはすでに感染して免疫を持っています。しかし、現在50歳代以下の者にはほとんど免疫がありません(図3)

図3 わが国における各年齢層別のA型肝炎抗体保有率 Topics3図03

(国立感染症研究所データより引用)

 
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