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製薬協プレスツアー

神戸医療産業都市構想をベースに発展した産官学連携による先端医療技術

― 先端医療技術発展のための取り組み ―

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理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センターの概要説明
(理化学研究所)

 ライフサイエンス技術基盤研究センターは、生命分子システム基盤研究領域、オミック基盤研究領域、および分子イメージング研究センターを前身として2013年4月に発足した新しい組織です。現在、同センターは、構造・合成生物学部門、機能性ゲノム解析部門および生命機能動的イメージング部門の3部門から成ります。
 構造・合成生物学部門では、ヒトの体内で分子がどのような形をしているのかについて原子レベルでの解明と、その分子を操る方法を開発しています。機能性ゲノム解析部門では、ヒトの体内で分子がどのような組み合わせで働いているのかについて細胞レベルでの解明と、その細胞を操る方法を開発しています。生命機能動的イメージング部門では、ヒトの体内で分子がどこで働いているのかについて個体内の分子の働きと分布を解明しており、また薬が確実に患部に届く方法も開発しています。
 分子イメージングによるPETを用いたがん検診の例では、トラスツズマブの新規PETプローブ開発の例、難治性乳がんの診断例、幹細胞を用いたパーキンソン病の再生医療と分子イメージングの例が紹介されました。


スーパーコンピュータ「京」の概要説明
(理化学研究所)

 スーパーコンピュータ「京」は、大規模科学技術計算を行うための超高速処理を可能にするよう設計されたコンピュータで、理研と富士通の共同研究により開発されました。最新のパソコンと比較して数10万台分の計算速度を有します。2013年11月時点で「京」の計算速度は世界ランキング第4位で、汎用スパコンとしては世界トップクラスに位置します。
 計算科学研究機構は、利用者視点に立った共用施設としての「京」の運用、計算機科学と計算科学の連携による科学技術のブレークスルーを生み出す国際的研究拠点の構築、およびわが国の計算科学技術のあり方の将来構想の策定を基本コンセプトとしています。
 スパコンの産業利用の例としては、民間企業がシミュレーション解析を行って、その成果を自らの企業活動に還元する利用法が進められています。シミュレーションとは、対象とする現象をモデル化し、そのモデルに基づいた方程式をコンピュータで解くことによって、その現象の挙動を調べたり、将来の挙動の予測をしようとすることを意味します。具体的な例としては、「生命科学・医療」における新薬の開発、「新物質・エネルギー創成」における新デバイスとエネルギー開発、「ものづくり」分野における製造プロセスのブレークスルーと革新的な技術・製品の創出などの研究・開発が行われており、医薬品企業、材料企業、建設企業、機械・自動車企業、ソフト・IT企業などが利用しています。
 「京」を利用することで、大規模で複雑な現象のシミュレーションが可能になり、その重要性・必要性はますます高まってきています。ライフサイエンスやものづくり産業など、非常に幅広い分野で実験ができないことや理論で解決できないことが、シミュレーションによってはじめて解明されています。

スーパーコンピュータ「京」
スーパーコンピュータ「京」


最後に

 今回の見学会は、メディアツアーとして過去最高の記者35名の参加となりました。その背景として、現在メディアが個別では取材できない髙橋政代先生の講演会を含めたことなどが考えられます。臨床研究が可能となった背景など新しい情報を見聞でき、参加者全員が見識を広めることができる見学となりました。
 最後に誌面を借りて、今回の取材にご協力をいただき、お世話になった皆様に厚く御礼申し上げます。

(広報委員会 コミュニケーション推進部会)

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