製薬協について 製薬協について

Topics | トピックス

最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前 pdf
201405タイトル
topics
START123次へ
製薬協プレスツアー

神戸医療産業都市構想をベースに発展した産官学連携による先端医療技術

― 先端医療技術発展のための取り組み ―

line03 line03 line03

2013年度の製薬協プレスツアーは、2月21日に業界紙や一般紙の記者35名と製薬協関係者の16名で、「神戸医療産業都市構想をベースに発展した産官学連携による先端医療技術」をテーマとして神戸医療産業都市を訪問し、「先端医療センター(IBRI)」、「理化学研究所 発生・ 再生科学総合研究センター(CDB)」、「理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)」、および「スーパーコンピュータ『京』」を見学し、創薬・再生医療に関連する最新技術の取材を行いました。本年度のプレスツアーのトピックとして網膜再生医療研究開発プロジェクトリーダー高橋政代先生よりiPS細胞の臨床応用に関する最新の状況についてお聞きすることができました。

「神戸医療産業都市構想」についての概要説明風景
「神戸医療産業都市構想」についての概要説明風景
神戸医療産業都市概要説明および全体俯瞰

 見学に先立ち、今西正男神戸市理事より神戸医療産業都市の概要説明を受けました。
 神戸市は、1998年より「神戸医療産業都市構想」を掲げ、ポートアイランドにおいて先端医療技術の研究開発拠点を整備し、21世紀の成長産業である医療関連産業の集積を図る「神戸医療産業都市」を推進してきました。当初、神戸には大規模集客施設構想がありましたが、1995年の阪神・淡路大震災を受け、震災復興プロジェクトの1つとして「神戸医療産業都市」がスタートしました。産官学の連携のもと、高度医療技術の研究・開発拠点を整備し医療関連産業を集積させ、神戸に日本初の先端医療クラスターを形成することが目的であり、雇用の確保と神戸経済の活性化、先端医療技術の提携による市民福祉の向上、およびアジア諸国の医療水準の向上による国際貢献を目指すプロジェクトとなりました。
 現在は、ポートライナー「医療センター」駅を中心として、「バイオクラスター」、「メディカルクラスター」、および「シミュレーションクラスター」の3つのクラスターが形成されていて、17の中核施設と265の医療関連企業が集積し、5,900人の雇用を生み出す日本最大のバイオクラスターに成長しました。経済効果として神戸市全体で1,041億円、関西全体で2,223億円を生み出していて、同産業都市の経済効果が、関西圏全体へ波及しているといいます。
 神戸医療産業都市の新たな戦略として、難病を克服する「再生医療の実現」、人に優しい「医療技術、医療機器の開発」、患者一人ひとりに対応した「革新的医薬品の開発」、および健康長寿を目指す「先制医療」を市民とともに実現することを提案していて、国家戦略特区への指定を目指しています。先制医療では、アルツハイマー型認知症、がん、2型糖尿病、骨粗鬆症などを対象とし健康な市民と患者のデータ解析を通じて病気進行の指標となるバイオマーカーや治療法を探索し、病態発症前期の診断・予後・治療介入法の開発と普及に努めます。
 医薬品、再生医療、医療機器開発において、基礎研究の臨床応用・実用化には、開発の各ステージにおいて魔の川、死の谷、ダーウィンの海と呼ばれる障壁があるといわれていますが、同産業都市では、企業がこれらの障壁を乗り越えられる仕組みづくりとその実践を推進しています。そのための病院や研究者、臨床医もそろっていて、企業と病院が一体となって臨床試験を推進する体制ができています。
 概要説明に続き、神戸キメックセンタービル(KIMEC)10階の展望ロビーより、神戸医療産業都市全体を俯瞰しながら、各々の建物について説明を受けました。

神戸医療産業都市の全景
神戸医療産業都市の全景
START1(現ページ)23次へ
最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前

このページのトップへ